2012年10月19日金曜日

包摂的社会/ソーシャル・インクルージョン


社会的に排除された立場にある人々の問題を解決し、社会との相互的で対等な関係の獲得と自立を支援する考え方。
社会的排除との闘い。ノーマライゼーション(障がいに関わらず普通に暮らす)という理想を実現するための手段がインクルージョン。
菅直人前総理が、2011年1月24日におこなった所信表明演説で「社会的包摂」という形で取り上げた。さまざまな事情により社会的に孤立している人たちの支援を進め、病気や貧困、年間3万人を超える自殺の背景にある社会的孤立の問題に取り組み、誰一人として排除されない社会の実現を目指し、一人ひとりを包摂する社会=「社会包摂戦略」を進めると宣言した。
異なる社会文化、個人の特質など様々な要素から起こる暗黙的な排斥や区別を取り払い、誰もが対等な関係で関わり合い、社会や組織に参加する機会を提供することを目指すもの、という整理でもある。
障がい者の視点に立って考えるときには、障がい者が社会に合わせていくのではなく、社会が障がい者に合わせていくという考えが浸透し、理解が進んだ結果、ノーマライゼーション社会が実現するということになるのだろうか。
そこに暮らす人すべてがいきいきと暮らしていけるインクルージョン都市の実現。人口11万人の小金井市から社会を変えていきたい。

2012年10月16日火曜日

ご協力のお願い

知り合いのお母様から、以下のご依頼です。とても他人事とは思えず、ブログアップします。
お知り合いへのお声かけをお願いいたします。
心当たりがある方は、鈴木までメッセージを送信ください。鈴木から依頼主さんにおつなぎます。どうかよろしくお願いいたします。
●お願いしたいこと
バス停(一小向かいのライオンズマンション前)へのお迎え~ご自宅(または公共スペースなど)で2時間程度の預かり。
 
基本的に寝かせておいていただければ大丈夫ですが、状況に応じておむつ替え等が必要になるかもしれません。
お願いする頻度は現時点では月1~2回程度です。移動は車椅子です。
●お願する子どもについて
重度心身障がいがあり、座位・移動不可です。言葉の理解もありません。
小学2年生男子ですが、身長80cm弱、体重8kgと小柄です。
●小金井市の「介護人制度」に登録をしていただくことで、一回(4時間以内)につき2,000円の謝礼があります。
依頼主さんから・・・
小金井市には障がい児の放課後支援等の制度がなく、仕事や姉弟の行事の時など、手が足りず大変困っています。
お世話をおかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。

秋の休日


 10月の週末は、市内のどこかで毎週様々な行事が行われています。6日には、小学1・2年生の時に通っていた近所の小学校の運動会にお邪魔してきました。今年の夏休み中に校庭の芝生化工事が行われた校庭での初めての運動会ということで、子どもたちは競技によっては裸足で校庭を走り回る様子は見ていてうらやましい光景でした。
 翌日は、スポーツフェスティバルが行われている総合体育館へ。今年はプレ国体、来年は東京国体イヤーということでスポーツフェスティバルも盛り上げていこうというイベントです。中でも興味深かったのは、今年のロンドンパラリンピックでも注目されたユニバーサルスポーツの「ボッチャ」と「ユニカール」を体験しました。
 ユニカールのルールは 氷上でおこなうカーリングとほぼ同じ。違いはストーンの前をブラシでこする選手がいないことくらいでしょうか。カーペットの上のレーンを前方のサークルに向かって滑らせるルール。
ボッチャはというと、ビリヤードのように白い的球めがけて、赤、青の持ち球をそれぞれ投げて相手の球を的球より遠く、自分の持ち球を近く置いていくゲームです。球はソフトで独特の抵抗があるので、意外に転がらないおもしろさがあります。これがユニバーサルスポーツたるゆえんでしょう。ユニバーサルということで、障がいがあっても、高齢であっても同じく楽しめる新しい可能性を感じます。

総合体育館から小金井公園の江戸東京たてもの園へ。こちらでは、東京大茶会がおこなわれていました。野点も体験できて一帯は雅な雰囲気。

たてもの園には3丁目の夕日的雰囲気の街並みが再現されている一角。

アングルを変えて見るとこんな感じ。昔日の「電停」が再現されています。

電停のある広場を振り返ると、そこには屋台が並んでいまして、出茶屋さんの赤いテントのコーヒー屋台も来ていました。

この日の締めは「さわらび」学童のおまつり。学童保育保護者によるおまつりですが、これもまた楽しい。子どもたちを楽しんでもらうように焼きそばや綿あめの模擬店も保護者が作っているのです。そして毎年恒例の阿波踊りの連が登場です。鳴り物入りの登場とはこのことで、踊りの輪に加わる子どもたちの姿が見ていてカワイイ。
このように、様々なイベントが活発におこなわれる充実した秋の休日。小金井市に住んでいて良かったと思う一日でした。

2012年10月5日金曜日

行政力?

 毎週1回、木曜日の朝は武蔵小金井駅の駅頭に立たせていただいています。
その時々で暑い日、寒い日。うまくお話が出来る日、まったくうまく出来ない日があったりしますが、少ないながらも握手をしてくださる方、立ち止まって声をかけてくださる方にお力をいただいています。昨日も通勤する多くの方と向き合い、南口広場に出入りする路線バスやタクシーを眺めながらの1時間半でした。
 見ていていつも思うのですが、市民の皆さんがクルマで送迎する時の駐車スペースがきちんと確保されていない、障がい者用の乗降スペースもなし、そして点字ブロックが、バス停の乗車待ちをしている方の列と重なっているために、いつもお見かけする視覚障がいの方の使いにくそうなさまを目の当たりにしています。また広場に面する店舗前に自転車駐輪スペースがないため不法駐輪状態になってしまうばかりか、強風時にはビル風によって自転車が倒されてしまう危険な状態も。5分10分の買い物をする方に対しても商業施設の地下駐輪場に駐輪せよとはあまりにもご無体なお話で、現状に沿った運用にはなっていません。
 都道として都の補助を受けるため、路線バスやタクシーなどの公共交通機関との調整、交通管理者である警察による安全対策上の指導など、さまざまな制約から現在の姿になっているわけですが、駅前を日々利用する皆さんにはそういったことは知る由もありません。利用者である市民の利便性に応えていくことが行政の仕事です。当然市議会でも要望し続けていますが、現状は変わらず。
 昨日、見慣れぬ会社のバスがバスベイに出入りしているのを見かけました。おそらく羽田空港行きの新規路線バスのテスト運行かと思われます。武蔵小金井から羽田へ直行するルートが出来れば、公共交通としての利便性は一層高まるわけでこれは歓迎すべきことです。しかし広場全体を市民目線で眺めた時の使い勝手の悪さは相変わらずです。この原因はどこにあるのでしょうか。それが基礎自治体である小金井市の「行政力」の低さなのでしょうか。謎です。

2012年9月25日火曜日

雨の降る朝に

 
 残暑が厳しかった9月も、彼岸に入った途端、雨と共に、秋の空気に入れ替わった感があります。そんな秋の夕暮れの9月21日。議会事務局から情報提供として、母子とみられる二人の遺体が市内で発見されたことを伝える1枚のファックスが届きました。淡々と事実のみを告げる内容で、詳細はわかりません。
 その日の夕方から夜にかけて、地域ニュースとしてテレビ報道があり、翌朝の新聞では地域面で報道され、次第に詳細が明らかになってきました。母子は生活保護を受給し簡易宿泊施設に宿泊していたこと。亡くなった原因は、状況から見て無理心中の可能性が高いことを各社が伝えていますが、1社だけが娘さんの障がいに対する悩みが原因と伝えています。娘さんに何らかの障がいがあるということは、市内で何らかの支援を受けている可能性が高いわけで、娘さんが所属していた場所の子どもたちや保護者の動揺が気がかりです。私の知る範囲では、行政の支援が途切れていたこともありませんでしたし、保護者間のやり取りもあったと聞いています。しかし事件が起きてしまった今、このような悲しい出来事を二度と繰り返さぬために、私たちは何をすべきかを考えなければいけません。
 6月30日に行われた「発達障がいと地域連携」講演会にこの方も来場し、意見交換・質疑応答の時に「自分は、娘の障がいの支援を受けている実感をなかなか持てないでいる」といった内容を涙ながらに発言していらっしゃったのではないかと記憶しています。生活保護受給世帯であることで、行政の一定の支援が届いていたわけですが、このお二人が簡易宿泊所にお住まいであることは、その時は知る由もありません。
 マスコミ報道が先行し、事件の詳細は私たちの知るところとなりましたが、行政の立場からは、生活保護を受けていること自体が個人情報で明らかに出来ず、こちらから見ると隠されてしまっているわけです。それを理由に身元も明らかにされなかった場合、お二人のこれからはどうなるのでしょうか。その行く末を考えると胸がつぶれる思いです。
 そして、学校で一緒に生活していた子どもたちに、娘さんが突然いなくなったことをどう説明するのでしょう。それとも、まさか彼らには説明の必要はないということですかね?
 今後、市が保護者や子どもたちの動揺にどうに対応するのか。小金井市の福祉と学校教育の真価が問われています。今後の対応に注目したいと思います。
 つらい出来事です。謹んでお二人のご冥福をお祈りいたします。

 

2012年9月17日月曜日

あきまつり

 昨日、9月16・17日の2日間。地元貫井南町の鎮守様の貫井神社の祭礼が行われました。私は自治会の役員として自治会の御神酒所(御神輿やお囃子の山車の休憩所)の設営や運営のお手伝いをさせていただきました。
 地元を古くから知る方々のお話を聞けるとてもいい機会なので、毎年楽しみにしているお祭りでもあります。

準備は朝から始まります。倉庫から必要なものを運び出し、飾り付けや
祝い金の受けつけや接待の支度を整えていきます。

地元の設営が終わると、他の自治会の御神酒所にごあいさつに回ります。
 貫井南町だけで自治会の御神酒所が4つ。神社本社の会所があり、その他にも貫井囃保存会、神輿の親睦団体の神酒所があり、それぞれにごあいさつに回ります。日が暮れてくると子どもたちがつくった灯篭に火が入り、ぐっとお祭りらしくなります。

山車の先頭、露払いの後に続く高張提灯の列。貫井囃と交流のある各地のお囃子保存会の
提灯が続きます。見慣れた地元の住宅街が一瞬で幽玄な雰囲気に包まれます。

今年は、貫井囃子だけでなく、交流する各地のお囃子が、それぞれの演技を披露してくれました。
各地それぞれに独特の「ノリ」があることが、比べることでよくわかる興味深いひと時でした。

貫井囃子のクライマックス、狐の登場!

山車の正面左側に鎮座するのは雷神様

右側には風神様がいらっしゃいます。御二人とも「目力」がすごいんです。

最後は、万灯が出てきました。東日本大震災の復興を祈る万灯。
中に入り、みんなで一緒に回して無病息災を祈願します。
 一夜明けて17日。若干雲が多めで、時折にわか雨が降ったりしましたが、弁天様は水の神様なのでこれも一興。雨が濡らした道路も強い日差しですぐに乾いてしまいます。2日目はお囃子、子供神輿と小さな太鼓がそれぞれやってきます。



先陣を切ってん貫井囃子の山車が到着。お囃子の音につられて近所の子どもたちが集まってきました。


お、今日は会長が叩いていますねえ。

雷神様に引き寄せられて近付いたら、ひょっとこクンと目が合ってしまいました。

山車が道路へ出てくると、目を見張る大きさ。特に頭上に張り巡らされた電線に
気を使っています。屋根の上には専門の見張りがいます。

   
 お囃子が出発すると、間もなく子どもたちの御神輿と太鼓が相次いで到着します。
それぞれに世話役の方がついているので皆さんに御酒や食事でご接待します。子どもたちには御菓子のプレゼントがあります。
毎年各地区が趣向を凝らして子どもたちを迎えるのですが、今年はいつもより子どもたちの数が少なかったでしょうか。しかし子どもたちの元気な様子にこちらの疲れも忘れてしまいます。おまつりの御神酒所の設営といっても力仕事は一瞬で終わりますが、お祝を持ってきて下さる方や囃子、神輿の接待の料理の支度はすべて女性たちの力によるものです。料理の下ごしらえから配膳と片付け・・・
この重労働をすべて女性たちが引き受けてくださっています。これは防災会の訓練の時の炊き出しの時も同じ。役員には男性が多いのですが、女性の支えがなくては私たちの地域は回りません。とても大事な地域の底力を感じた二日間でした。
 











2012年9月7日金曜日

一般質問終わりました


 市議会9月定例会の鈴木成夫の一般質問が、昨日終了しました。質問は大項目が2点。1.発達支援センター開設準備の現状について 2.放課後子どもプランを活用し、学習支援ボランティアの活用しないか の2点でした。
1では、(仮)児童発達支援センターの業務の一部になる、現在はピノキオ幼児園として運営している通園業務が、計画当初の方針を変更し、センターと共に委託になることについて、職員団体が合意したわけですが、今後引き継ぎに入っていく中で、さまざまな手続きについて、現場の職員も事務取り扱いにあたっている職員も行政の一員ですから、一体となってよりよい業務の構築に向けた作業にあたってほしいとの思いからです。委託する業者選定のプロポーザルメンバーに市民や利用者代表が入れない現状を指摘し、市民参加を進めるべきとの質問には、参加できない理由を明確に示せず、しかし参加は難しいとの答弁に議場は、なんで参加できないの?との反応でしたよ。おかしいですよこれは。担当部局はちゃんと腰を据えて検討しましょう。センターが一体で委託と決まりましたが、給食調理も一体で委託することも職員団体の合意事項に入っていますが、これもこれまでの検討の経過をみると明らかな方針の変更なのですから、これもおかしい。変更の説明や検討が市民や利用者に開かれていないことを指摘し、説明と検討の場を設けることを要望しました。
 2では放課後子どもプランの一層の活用について、担当の考えを聞きました。現状について問い、学大が関わるNPO「こども未来研究所」が、小平・国分寺・小金井市との3市連携事として、学校支援に関わる人材育成認証事業をおこない、小金井市民も多数参加していますが、認証を受けた市民の活躍の場が限られているのが現状です。一方で学校教育現場では、教員の業務多忙による疲弊、いじめや不登校の対応など、教員だけでは解決できない多様な問題を抱えているわけですが、ここに市民や地域の活力をより一層注入するため、先進市では小学校対象の放課後子どもプランから発展し、授業中の学習支援、中学校での支援をおこなっている例を紹介し、小金井での取り組みの強化を要望しました。担当部長の答弁で気になったのは、「先進例が少ないので、今後の研究課題とさせていただく」と・・・。んん?そうかなあと思ったのは、提出要求資料によると多摩26市中7市がすでに実施しているのに「少ない」と答える小金井市の感覚、センスです。多くの市民ボランティアの関わりが必要なこの取り組みの立ち上げには長大な時間が必要なのです。取り組みは早い方がいいはず。小金井市、センスなさすぎてガックリします。
 学校に地域のボランティアが多数関わることの必要性や効果は文科省も認めるところで「学校支援地域本部」を各市に立ち上げ、行政内部の連携の核にすべしという方針は出ているのですから・・・。早くしてくださいね。
 今回の質問に対する部局の答弁は渋いものでした。課題の提示に終わってしまったところもありましたが、まずは課題があることを議会に明らかにすることも議員の重要なミッションだろう、と自分を慰めています。 
 学校に認証を取得したさまざまなボランティアが関わることで、障がいを持った児童・生徒が普通学級に通学を希望した時のニーズに、市民が主体となって答えられるような仕組みを作ることがこの質問の目指すところです。たとえば制度上、通級学級の支援が受けられない子どもたちは、一部の教員のボランティア的な取り組みによって放課後や、土曜日に教室に通っている実態を、私たちの地域がこれをどのように受け止めていくのかという問題です。
 インクルージョン理念の実現とはこういうことではないでしょうか。
 
 

2012年8月28日火曜日

9月定例会は9月3日から開催されます


 平成24年第3回市議会定例会(9月議会)が9月3日より開催されます。議員が1時間の持ち時間の中で質問する一般質問の質問通告書の提出が、昨日27日から始まっています。ワタクシ鈴木は、昨日提出済み。順番は3番目でした。一般質問の日程は9月6日からになります。質問は提出順になりますので、鈴木の質問は9月6日(木)の午後1時からになります。質問通告の内容は、1.発達支援センター開設準備の現状について 2.放課後子どもプランを活用し、学習支援支援ボランティアの活用しないか  の2項目について質問します。
 発達支援センターについては言うまでもありませんが、市民参加の意見交換会の進捗地は別に、通園部門含むセンター運営主体について、職員団体と当局との交渉の進展などについて報告と説明を求めたいと思っています。2の学習支援ボランティアですが、これは放課後子どもプランを拡充する中で授業中の学習支援にまで踏み込んだ支援をしている小平市や延岡市の事例から、小金井での活用についての提案が出来ればと考えています。
 配布された議案書に目を通していますが、ごみ問題の進展もなし。けやき保育園・ピノキオ幼児園問題では、発達支援業務委託関連予算の提案もされていません。これまでの業務検討の成果を議会に示していただき、十分な議論をするためには早い時期の提案が必要ではないかと思います。
 9月議会では昨年度の決算審査も行われるために会期が長めとなっています。一般質問、本会議等はユーストリーム中継により、ご家庭のパソコンでもご覧になれますので、議会の様子をご覧になってください。「小金井市議会・ユーストリーム」で検索すれば大丈夫です。
 

2012年6月18日月曜日

施設の実力

議会日程の合間をぬって子どもの発達支援施設の見学をしています。肢体不自由特別支援学級が設置されている武蔵野三鷹、立川市の施設を見学させていただいています。それぞれの施設が地域の独自性を生かながら、市民ニーズに応えていくための取り組みを勉強させていただいています。 運営主体が、民間か公立かということでは施設の実力ははかれないな、というのが今の率直な感想です。施設の職員さんが生き生きと仕事をしている、そして何より子どもたちの支援を一番に考えてくれているところは、施設の業務も進歩している印象があります。「職員がチームで一丸となって子どもの支援方法を検討し、効果が出た時に皆で喜び感動を共有する」との担当者のお話と目の輝きがとても強く印象に残っています。いいお仕事をされている方の顔はいい表情です。何よりもそこで働いている方、人間力をしっかりと活用していくことで施設全体のレベルが上がっていくようにも感じました。ある施設を訪問した時のこと、手の空いている職員さんがエントランスで出迎えてくださったあの経験は忘れません。これは、相談のために施設を初めて訪れる人が不安にならないように、エントランスでの出迎え担当者をおいて(!!)利用者のために施設が気遣いをしているのです。 先日、6月13日に行われた小金井市議会厚生文教委員会で、子どもの発達支援施設の検討に進展がありました。施設を発達支援センター化して、市民のみなさんからいただいている意見や要望を反映させたいという意思を明確にした資料が、厚生文教委員会に示されたのです。そして同時にピノキオ幼児園業務を民間に委託したいとの考えが明確になりました。しかし、委託の検討が明らかになったことで、ピノキオ幼児園利用者保護者に不安と動揺が広がってしまうことがないように、事業を所管している子ども家庭部に対し、保護者の皆さんに対する説明はしっかりと、ていねいにおこなってほしいと要望をしています。自分がこの時代を振り返ってみるとわかるのですが、ピノキオ幼児園時代の保護者が一番大変なのです。入園したばかりで様子も分からない、毎日ピノキオに通わせることで精一杯の保護者の不安の解消を何よりも優先してほしいと思います。

2012年6月11日月曜日

主役は市民

梅雨入り後初めての日曜日の昨日10日は、貫井南町中自治会の運動会でした。心配していたお天気も何とか最後まで持ってくれて、会場の公園は子ども達の歓声に包まれました。 運動会の主役は子ども達ですが、これががなかなか集まってくれなくなりました。子ども達も何かと忙しいのですね。実は、この運動会、第1回から数年間、音声係のお手伝いをしていたことがあるのです。確かあれはハタチ前・・・。そのころからずっと続いているのです。住宅の中にある小さい公園ですが、毎年ここで盆踊りもおこなわれ、地域にとっては大切な場所です。現在この公園は土地の一部を地主さんから買い取り、市の公園として防火水槽を設置するなどの整備がおこなわれました。 その際公園の照明を移動することになり、市の担当者と地元自治会の役員が立ち会い、照明の設置場所についての打ち合わせが持たれました。自治会役員さん側は、公園を利用する子どもたちの邪魔にならず、安全な場所への設置を要望。一方、市側は広い公園全体を明るくするために効果的な場所に、という意見の相違がありましたが、双方の話し合いで大まかな設置場所を決めたのですが・・・・工事が終わってみれば、打ち合わせで決めた場所からは大きくずれた場所に設置されていた照明・・・。それがこの場所・・・・・。当然、地元自治会からはクレームが出るわけですが、市側は「工事が終わってしまい、設置した物は動かせない」の一点張り。 どうなんでしょうこういうの。何のために打ち合わせだったのでしょうかね。地元にしてみると全く理解できない対応だったわけですが、双方の最終的な落としどころは「とりあえず現状で使ってみて、著しい不具合があれば移動を検討する」というものでしたが、こうして運動会で使ってみるとこれはやっぱり使いにくい。私が一番残念に思うことは、担当者が公園を訪れるのはいつも平日だということです。こうしたイベントの時にはまず姿を見せず、広場がどのように使われているのかは一切見ようとしません。そして行政の理論だけを振りかざしています。安全のために照明ポールに巻きつけたクッションも何とも無粋。センスがゼロでみっともない。やっぱり邪魔ですよコレ。担当者は、勘違いしていませんかね。本来の主役は市民なんですけど。。

2012年5月26日土曜日

幼児期発達障がい体験ワークショップ


 小金井市のお隣、小平市の手をつなぐ親の会の皆さんが、障がいの理解と啓発のためにおこなっている「幼児期発達障がい体験ワークショップ」を体験しました。小平の親の会の皆さんが、自分たちの子どもの障がいを周囲に理解してもらうため、自ら始めたワークショップで、市内小学校の障がい体験授業、高校や大学、ロータリークラブの会合など、聞いてくれる所ならば、どこへでも行き、紙しばいやパワーポイントでのプレゼンテーションなど、どんな方法、どんな時間、10分ででも出来るように作り上げたワークショップです。  障がい児のものの見え方や触感、手先の不器用さ、言葉で伝えることが出来ないもどかしさを参加者に体験してもらい、障がい児・者にとっての有効な支援を学ぶことができます。
 障がい児の感覚の疑似体験では、ペットボトルの内側から注ぎ口を通してみた狭い視覚や、二重にした軍手をして折り紙を折るわけです。折り紙の折りかたは口頭での指導のみ、仕上げに注文をつけ、早く仕上げることを矢継ぎ早に指示するのです。やっていて「あっ!」と気づくのです。自分の子どもに同じことをしていないか、福祉作業所の職員さんなら、職場で利用者さんに思わず同じようなことを要求していないか、と。 たったこれだけの体験でしたが、障がい児・者の立場に立ってなどと言っても、こうして体験してみないとわからないのだということを痛感しました。そしてもう一つ。小平の手をつなぐ親の会の皆さんが、とても手のかかる、地道な取り組みを長く続けていらっしゃることに心から敬服するところです。貴重な体験でした。本当にありがとうございました。

2012年5月12日土曜日

フクシマ支援ツアー


 画像は、今年1月に消防団員と市民有志が参加者を募り、宮城県南三陸町でおこなった被災地支援ボランティアツアー活動の様子です。 東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方ですが、いまだその傷は深く、復興への道のりも決して平坦なものではありません。 小金井市からも多くの市民の皆さんが、様々な活動で復興支援に心を砕いています。しかし、自治体として市民の気持ちを一つの柱にまとめ上げて 市民の思いや力を届けることが、いまだ充分に出来ていないことをとても残念に思っています。 市政の課題解消に人出と時間を取られてしまい、自治体の施策としてバランスを欠いてしまっているような気がしてなりません。本来は市議会がそこををしっかりとチェックしていくべきなのですが、結果的には、市議会自体がその機能を果たせていないのが現状です。市政の重要課題の議論に多くの時間が割かれいるために、そこまで手が回らないということでしょうか。とても残念です。 現在、私たちは、西岡真一郎都議会議員を代表世話人として、市民の思いを福島県に届けるため、福島県への被災地支援・温泉ツアーを企画しています。6月23日(土)から24日(日)の1泊2日の日程です。行程は、6月23日(土)午前8時小金井発(貸切バス利用)→福島県内被災地視察&支援活動→宿泊場所(福島県土湯温泉の予定) 24日(日)午前9時出発→福島県いわき市への観光等→午後7時頃小金井市着・解散。費用概算:1泊4食・交通費込で30,000円程度。募集定員は先着順30名程度となっています。  皆さんご存知の通り、津波と地震の物的な被害に加え、風評被害も深刻です。これを何とかしたいと考えている市民の皆さんの思いから立ち上がった企画です。被災地支援メニューの詳細は、女性やご高齢の参加者もムリなく活動できるメニューを、ということで被災地ニーズに合わせたものを現在鋭意検討中です。現在20名ほどの申し込みをいただいている状況です。まだ席に余裕がありますので、是非ともご参加ください。この活動は、被災地に勇気と活力を届けるためだけのものではありません。復興に向けて懸命に暮らしている被災地の皆さんに大きな力をいただくことになる体験になるはずです。皆さんのお気持ちをフクシマに届けてみませんか。

2012年4月16日月曜日

新年度・地元の取り組み



【災害時要援護者支援】
 4月15日日曜日は、私の地元、貫井南町東自治会の総会と、合同で開催された貫井南町自主防災会の総会が無事に終了しました。
 総会の中でおこなわれた前年度の事業報告等でも大きく取り上げられましたが、貫井南町東自治会・自主防災会で取り組んでいる災害時要援護者支援の取り組みが、小金井市初のモデル事業となりました。今年に入り、市と要援護者情報を共有するための協定の締結をおこない、その後、対象者を支える支援者のコーディネートを始め、対象者(要援護者)1名に対し2名の支援者をお願いし、4月13日に担当課である地域福祉課より支援者への第1回説明会を終えたところです。
 今後は、説明を受けたそれぞれの支援者が、対象者と個別支援プランの作成に入っていくことになります。
いよいよ実際の支援にとりかかることになるわけです。
 思えば昨年1年間は、慰霊と鎮魂の一年でしたが、3・11から1年を過ぎたこれからは、地域の絆を強めて、復活と復興の年にしなければなりません。災害時要援護者モデル事業の推進は、いうまでもなく災害に強い地域とまちづくりの第1歩です。対象者となる高齢者、障がい者を含め、支援が必要な方々に適切な配慮が行き届くよう努力していきます。

【可燃ごみ広域支援の現状】
今年度も多摩地域の自治体、団体にご支援をいただいています。これまでのご支援に感謝するとともに、課題解消に全力で取り組んでまいります。今年度分の広域支援として、多摩川衛生組合8,000トンに加え、新たに三鷹市が1,500トンの支援を受けることができました。ご支援に感謝いたします。しかし、調布市が二枚橋処理場跡地の調布市市域分にリサイクルセンター建設を表明したことにより、府中市、小金井市分の残された土地で処理工場を建設することは物理的に不可能な状況になっていることはすでに新聞報道等でご案内の通りです。国分寺市への丁寧な説明をおこない、現状の理解を求めることは当然ですが、東京都、国分寺市を含めた3者での協議をおこないながら、新たな方策の実現を目指すことになります。

2012年4月13日金曜日

新年度の始まりに


 子どもたちの春休みも終わり、満開になった桜の下の入学式も済ませて新年度がスタートしました。桜の花を楽しめるのもあとわずか、花の散り際の美しさを感じる季節となりました。
 さて新年度が始まっています。市の人事異動が発表され、理事者の体制もこれまで長らく空席だった2人目の副市長と教育長がそれぞれ就任しています。新しく就任された第2副市長は、東京都から派遣された方で、都との太いパイプを活用し、市政の課題解消、特にごみ処理体制の構築に向けたリーダーシップを期待した人事です。また国民健康保険税の値上げもこの4月から始まります。新年度予算では、厚生文教委員会に関わる分野でもいろいろな動きがあります。まずはけやき・ピノキオ幼児園の新園舎建設予算4億5,500万円計上されたこと。この事業は24・25年度にわたりおこなわれるのでこれは24年度分の予算。総額は9億を超える事業です。第1中学校に特別支援学級設置のための準備工事。《これに伴い第1中学校通級学級(I組)を緑中学校に移設する予算含む》第2中学校特別支援学級(6組)に学習支援員1名を配置。(学習支援員は全体で2名→4名に増)スクールソーシャルワーカー臨時職員を3名→4名に増。病後児保育事業として6月から4名受け入れ。前原小学校、南中学校校庭芝生化などの事業が始まります。 これ以外では、災害対策備蓄の増強、また市民交流センターも4月より本来の形での運営が始まっています。このように列記してみると私が所属する会派の予算要望がかなり反映され、実現している印象です。しかし、これらの事業は予算が可決して終わりではありません。執行の過程もしっかりとチェックする必要があるのです。例えば第1中学校特別支援学級設置準備では、設置校での保護者説明会などがおこなわれるわけで、関係者に対する充分な説明と協議が必要になるわけです。このプロセスを丁寧に積み重ねて進めていって欲しいものです。
 今年に入ってから、他市にある子どもの発達支援に関わる施設の調査をしていますが、調べれば調べるほど小金井市の遅れが目についてしまいます。他市の施設では、それまでおこなってきた事業内容では対応できないニーズが生まれた時に、施設独自の判断でこのニーズに対応しています。そして、その事業をおこなった結果、予算がついて事業が拡大されてきたという歩みをたどっています。小金井市では残念ながらこれがないのです。行政職員として日々お仕事をされていく中で、職員の皆さんの様々な「気づき」があると思うのですが、これが小金井市の場合はいい方向に作用していないということでしょうか?原因はよくわかりませんが、職員の皆さんのモチベーションをもっと高める必要があることだけは間違いないと思うのですが・・・。
 また、それを助け、充分に評価して引き出すことができる市議会であるべき、と新年度のスタートにあたり強く思っています。

2012年4月7日土曜日

消防団改選


 小金井市の消防団は、本年4月に2年ごとの改選を迎えました。改選で退団する団員の人数分、新入団員の補充をすることになるわけです。これが各分団苦労をしているわけでして、大変残念なことに、ワタクシみずからが消防団推薦委員で、出身分団でもある第4分団に1名の欠員が出てしまっています。1個分団15名、5個分団で構成される小金井市消防団は、決してその数は多くありませんが、消防操法審査会で都大会出場すれば、どの分団が出場しても優勝または上位入賞する実力と、高い士気を持つ団ですが、本来15名でこなす仕事を1名減でお願いするということは、分団の負担が増すわけで、後輩の皆さんには申し訳ない思いで一杯です。推薦委員会としては4月1日以降も引き続き新入団員の推薦を続けていますが、団員の皆さんには、補充が出来るまでは厳しい体制をお願いすることになりますが、何とかそれまでは乗り切ってほしいと思っています。画像は新団発足後の放水訓練の模様を写したもの。新入団員を対象に、夜間の放水訓練をしている様子です。

2012年4月1日日曜日

江戸東京コンシェルジュ


 先日見つけた看板。おしゃれな色遣いに目が止まり、思わず振り返って見てしまいました。良く見ると小金井の農業者が取り組んでいる江戸東京野菜再発見の取り組みと、市の食育推進市民会議に関わってきた市民の皆さんとのコラボレーションによって始まった事業の看板でした。あとで伺ってみると「新しい公共」事業の国からの補助金を活用する事業だそうです。江戸東京野菜とは、旧来から栽培されていた伝統江戸野菜のことで、これを小金井から広めようという取り組みです。都市農業に携わる農業者と食育に関わってきた市民の思いがひとつに結ばれたことによって始まった新しい事業です。都市農業にまつわる様々な課題があるわけですが、学校へ出向いて子どもたちに食育授業をおこなうなど、農業者と料理家、食育と料理研究家が、がっちりと手を組んで前向きな取り組みをしていることが素晴らしいと感じています。この動きが小金井の農業を活性化していくことになればもっと面白い展開が期待出来そうに思います。

2012年3月31日土曜日

春くる


 東京でも、桜の開花予想日まであと少しと言われています。近くの雑木林に行ってみると、すっかり葉を落としたクヌギ林の明るい林床の落ち葉のあいだからスミレが咲き始めていました。自然はスゴイなと思うのは、このタイミングでないと、この場所には光が届かず、受粉に必要な虫たちも来ないことをスミレは知っていて、雑木林のトップを切って花を咲かせているからです。南向きの斜面に咲いているスミレを見て命の強さを感じた朝のひと時でした。もう木々の芽は動き出しています。ウグイスも、これまでの地鳴きではなく「ホー・ホケキョ」とさえずりを始めているヤツもいますね。春本番前の、まだ静かな雑木林です。

2012年3月27日火曜日

議会改革のための講演会


 3月25日に市議会研修会がおこなわれました。市議会が取り組んでいる議会基本条例制定に向けた講演では、講師に元栗山町議会事務局長の中尾修さんをお招きして栗山町のケースについてお話を伺いました。講演会後には「ざっくばらんトーク」として、参加した市民の皆さんと市議会議員がテーブルごとにグループワークをおこない、それぞれのテーブルごとに分かれてテーマを決め、ディスカッションしたわけです。私のテーブルのテーマは反問権、市議会会派、議会報告会について、3テーマについて市民皆さんからご意見と質問を伺いました。反問権とは、議員が議会でおこなう質疑に対し、現在小金井では認められていない反問、つまり答弁者側が議員に対して質問の趣旨などを逆質問することですが、市民から見て議会の答弁が同じ内容の繰り返し、ひとりの議員が長時間質問し続けることが奇異に見えたのでしょうか。
参加した市民の皆さんの関心は、議論の中身がわかりにくい、休憩の理由が不明・・などあると思いますが、総じて感じたことは、皆さんの関心は高いこと、活発で建設的な議論ができる議会を求めているということでしょうか。小金井市議会は、委員会協議会から傍聴を認める開かれた議会で、議員の質問時間の制限もない自由な議論と、ひとり会派を認め少数意見を尊重する議会です。しかし、ごみ処理施設、市役所庁舎、交流センターと南口再開発の問題は長年解決が出来ていません。(市民交流センターは取得しましたが、全体共有部分の管理規約は未設定)進んでいる議会なのになぜ混乱が続くのか、という素朴なご意見も頂きました。また、会派に埋もれて議員個人の意見がわかりにくいというご意見も・・・。このご意見には激しく同意。。。
 市民の方からのご意見や疑問には、このような意見交換を重ねて理解していただくことの大切さを感じました。そして、グループワークを設定する議会の側にももう少し慣れが必要かと思います。テーマを決めて建設的な議論をおこない、参加者全体で共有するための工夫をすれば素晴らしい取り組みになるものですからね。今回の講演会のセッティングには議会運営委員会が中心となり進めてきたわけですが、過密な議会日程の中で、独自の取り組みを進めていることに敬意と感謝をするところです。今後も議会全体のコンセンサスを取り、各会派で協議する時間を充分に確保できるようなスケジュールで議会改革に取り組んで頂きたいです。
 中尾さんのお話を聞いていて、個人的に最も印象に残った言葉があります。「この議会は社会的に弱い立場にある方の、発言できない、声にならない声をどれだけ取り上げる議会なのかを聞きたかった」と言われたこと。この質問に議会として答えることはできなかったのですが、「そうなんだ。その通り。それが議会に携わる私の仕事なのだ」・・と頭をぶんなぐられたような思いでした。定例会が終わったばかりで睡眠が足りずにぼんやりしていた頭を覚醒させ、胸の奥から何かが込み上げてくる熱い言葉で、もう一度しっかりと胸に刻んでおきたい一言でした。

2012年3月22日木曜日

3・11防災訓練

東日本大震災から1年のこの日、私の地元、そして私が会長をさせていただいている貫井南町東自主防災会で防災訓練を実施しました。
 訓練会場の公園で参加者はまず受付を済ませます。受け付ける防災会にとっては、一時避難所運営の受付のシュミレーションになるわけで、すでにここから訓練は始まっています。この時に2つのグループに分かれてもらいます。冒頭、震災の犠牲者と被災者に黙祷を捧げ訓練のスタートです。

 2グループがそれぞれのコースに分かれて、それぞれが防災ポイントをチェックしながら一時避難場所の中学校を目指します。

 参加者は、お渡しした地図と写真を参考にチェックポイントを探しつつ歩いていきます。ポイントはこのように道路上の消火栓や防火水槽などをポイントしました。一般の方は、まず見ることがない消火栓の仕組みを見てもらっています。

 ここは避難所になる中学校の備蓄倉庫。ここも普段はなかなか人の目には触れないところ。倉庫の中には何が入っているのでしょうか?実際には避難所立ち上げに必要なもの、非常用の食糧や毛布などが収められていました。

 学校のプールって、巨大な貯水槽なんです。断水しても有効な消防用水利として活用するための体験として、防災会の可搬ポンプをプールサイドに持ち込んで放水体験です。子どもさんの生まれて初めての放水体験はどうだったでしょうか?未来の消防士誕生ですかね?

 こちらは消防署消防隊が使用するプロの装備です。画像は、最新の「ガンノズル」。このホース口径は65㎜です。一般的にホース口径が大きくなると比例して放水の反動も大きいのですが、このタイプは反動が少ないのが特徴で、火災現場での取り回しに優れるという利点があります。青いレバー操作で放水します。

 当日お世話になった小金井消防署第一小隊長から装備と放水体験の説明を受けています。

消防署のポンプ車の放水体験はなかなかできませんよ。地元在住の西岡都議も、近所の方と訓練に参加しました。可搬ポンプとはまったく違う手応え、放水量もケタ違いで、その分、火点を制圧する力が大きいことになります。

機材の運搬にリアカーを使ってみました。可搬ポンプなど、様々な機材を運んでみました。今どきリアカーって貴重なんですよ。

 スタートした公園に戻り、給食給水班の女性陣が作ってくれた豚汁をいただきました。材料は参加者の一品ずつの持ち寄りです。これも大事な炊き出しの訓練です。薪を用意してかまどを使ってみました。いやー、たいへんおいしかったですよ。ご馳走様でした。

 この日の訓練は、まずまずの天気のもと、78名の方が参加。町内の消火栓、防火水槽、画像にはありませんが、近所の農家さんの井戸も見せていただき、一時避難所になる中学校などをラリー形式でめぐるという初めての試みでしたが、企画した私たちにとっても、地域の防災資源を改めて見直すいい機会になりました。
 震災が発生すれば断水、停電、都市機能は失われ、行政、消防の活動はまず期待できないという最悪の状況で、いかに被害を減らかを地域の皆さんと一緒に考えていかなければなりません。例えば、まずは家具の転倒を防いで、自宅で被害にあわない、火災が起きたら消火器で消せるうちに消してしまう・・・などの対策で私たち自身が災害に強くなるのです。震災後の一年は、犠牲となられた方の喪に服す一年だったわけですが、これからは、この経験を地域が生かす工夫に取り組む一年にしなければなりません。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...