本陳情は市内の桜町病院併設の障がい児対象ショートステイ事業所が、施設の老朽化と支援員さんの確保が困難で閉鎖されてしまうため、同様の施設新設と増設を求める内容だ。
採決前の協議会で、自民党・信頼・五十嵐、市議会公明党・渡辺(ふ)、こがねいをおもしろくする会・水谷委員から、「趣旨採択で一致できないか」との提案があった。
趣旨採択とは陳情の願意は十分理解できるが、実現性に確信が持てない等の場合に採られる方法だが、そのためには委員全員が一致する必要がある。
「陳情者のお気持ちは理解できるが、陳情項目の中に実現が難しいものがある」ことが趣旨採択を提案した委員の説明だった。
私は趣旨採択ではなく、賛否を明らかにして採決するべきと考え、趣旨採択には反対した。
結果、趣旨採択は不一致で通常の採決となり、共産党森戸、子どもの権利片山、高木委員と私が賛成。趣旨採択を提案した3人が反対に回ったが、賛成多数で採択となった。
陳情項目の実現が困難だから、賛成ではなく趣旨採択?
こうした事業は、民間の社会福祉法人などが運営するケースが多いため、市が直接関与できないとの理由はあるかもしれないが、委員会に提出された資料でも、他市に比べて小金井市の施設不足は明らかなのだ。廃止される児童ショートステイ事業の定員も3名だった。残る障害者福祉センターの緊急一時保護事業の定員もわずか2名である。
こうした状況だからこそ本陳情に賛成し、行政に一層の努力を促す議会意思を示すべきではないか。
議会は行政の追認機関ではない。「実現が難しいから賛成できない」ではなく、だからこそ実現に向けた努力を促すことが議会に与えられた使命だと思うのだが。
今後の児童ショートステイ利用者に対する市の対応だが、来年度1年間は系列の成人対象のグループホーム利用支援補助があるが、それも1年限りとのことである。ギリギリの状況でサービスをゼロにしなかった行政の努力は認めるが、圧倒的資源不足の現状は変わらず、当事者保護者の不安は解消しないままである。
本陳情はこの後、3月6日の最終本会議で採決となるが、自民、公明党、こがおもの採決態度は変わらないと思うが、委員会に所属していない他の議員はどのような判断をするのだろうか。