まち歩きで発見したラベンダー群落。富良野の丘を思い出すいい香りがただよっていました。 |
平成25年市議会第2回定例会は、会期中に都議会議員選挙をはさんで6月26日に終了しました。定例会の大きな争点となった小学校5校の給食調理業務の民間委託関連予算7千795万円が計上された補正予算案は、賛成14(自民5、公明4、民主2、みんな・小金井2、改革1)、反対9(共産4、、生活者ネット2、市民自治1、こがねい市民1、小金井おもしろく1)の賛成多数で可決されました。しかし、説明会に参加した小学校保護者からは「提案が唐突、進め方が拙速で説明不足」などの意見が出され、また、市民からの陳情も6本出されるなどして多くの関心を集めた議案でした。自身が説明会に参加した印象でも、市側の説明に力がない印象でした。第3次行革大綱は市民を代表した委員からの答申により決定した市の方針であることを丁寧に説明し、その上で保護者の不安解消に努めるという努力が足らないのです。小学校児童は9校で5,000人を超えています。これだけの保護者がいるということをしっかりと認識すべきです。今回の進め方は、いささか乱暴と言わざるを得ません。
私はこの議案について、すでに削減が進んでいる職員体制で、給食調理の現場が疲弊している事。市内をブロックごとの「圏域」で考え、圏域ごとに直営校を残し、小金井市らしい学校給食の維持に努める点。削減された財源で学校教育全体のレベルアップにつなげるとしている点、今後は、市民や保護者との意見交換の機会を設けることの確約が取れたということで補正予算案に賛成しました。
以前から発達支援センターの委託事業者選定には、施設利用者などの当事者の参加を認めるべき、と主張してきた私個人としては、今回に限ってということですが、プロポーザルが一部公開出来るよう、市長が考えを変えたことも賛成の理由のひとつです。
これからは、財政健全化という理由だけでなく、子ども子育て新法案関連で、児童福祉の現場は大きな改革を迫られることになると思います。今後は十分な説明と意見交換の場を設けた上で、このような改革に取り組むべきであると強く思います。そして常にそれぞれの業務に対する市民ニーズ調査を怠りなくおこない、ニーズに対応する業務のあり方を市民や利用者に説明していくことが重要と考えます。
民間委託=サービス低下なのではなく、きちんとしたニーズ調査をおこない、業務の質とは何かを行政と市民が共有し、ニーズに基づいた業務の質の維持と向上に努めることがとても大切なことなのだ、と感じた定例会でした。