コミュニケーションチャームを知っていますか?
連日つらいニュースが流れている今だからこそ知ってほしい、川崎市のステキな取り組みをご紹介します。
街中で様々な事情で困っている人、ハンディーがある人を見かけたときに積極的に声をかけてサポートしますという気持ちを表すアクリル製のカード。それがコミュニケーションチャームです。言葉が理解できなくても、カードを指さしてもらえば最低限のコミュニケーションができるよう工夫されたカードです。
心のバリアフリーをクリエイティブに実現する思考や方法を、マイノリティー(社会的少数者)目線で、クリエイティブに楽しく、スポーツ、エンターテイメント、ファッションなどのワクワクするコンテンツを通じて人の動きを触発するきっかけをデザインするNPO法人 ピープルデザイン研究所とファッションメーカー「SHPS」のコラボレーションで生まれたものです。ネイビーブルーはSHIPSのコーポレートカラーですが、これが川崎オリジナルバージョンのあかし。これを昨年秋から、SHIPSの川崎市内店舗で販売を始めたという新聞記事を発見。
さっそく川崎まで行きましたよ。買ってきました。駅ビル「アトレ川崎」3FのSHIPSの店員さんの話では、販売当初は反響が大きく、入荷するとすぐに売り切れる状況が続いていたが、最近少し落ち着いてきた」とのこと。
久しぶりの川崎駅前。駅前広場は地下街と地平部分の2層式。空が広く感じます。 |
小金井市でも配布が始まっているヘルプカードとコミュニケーションチャームのおおきな違い、それは、ヘルプカードが当事者が周囲に対してサポートが必要なことを伝えるのに対し、コミュニケーションチャームは「いつでもお手伝いしますよ」という心意気を表明するためのものだから。
障がいを理解するのは簡単なことではありません。日本では全人口の5%に何らかの障がいがあるといいます。でも実際に街で見かける機会が少ないのはなぜでしょう。知り合いに障がい者がいない理由を考えたことがありますか。理由の一つは障がい者が外へ出かけないためだと思います。事実、知的障害を持つ私の次男もそうです。これが障がい者当事者の現実です。
そんな現状をカッコよくスマートに突き抜けるのがこのコミュニケーションチャームです。この発想にシビれました。街の多様化(ダイバーシティー)を進める意味でも注目したい動きです。
コミュニケーションチャームにつける紐や金具取り付けを障がい者の皆さんが行います。こうした動きが広まることで、サポートが必要な方を勇気づけ、また障がい福祉作業所に関わる皆さんの力になれたらと思います。 |
こうした心意気こそが、支えや気遣いが必要な人を社会的に孤立させない理念、ソーシャルインクルージョンにもつながるのです。
明日3月3日は、昨日の日曜議会の一般質問に続いて残り45分の持ち時間の一般質問が始まります。スズキの質問は、小金井市が将来もこうしたまちの多様性を失わず、小金井市であり続けるために必要な将来のビジョンについて、より多くの市民が共有するための質問を行います。
1.10年・20年後の小金井に未来はあるか
2.学校教育における合理的配慮は検討されているか
の2項目です。質問通告の順に質問するのでスズキは6番目、3時休憩後の15時30分から45分間の予定です。質問時間は前の質問者の質問時間により、時間が早くなる可能性があるのですが、傍聴を希望される方はご注意ください。