小金井市議会は、平成28年度予算審議のため開催した臨時会を5月19日と、会期延長して23日、24日未明まで審議を行い、賛成多数で市長提案の28年度予算が可決、成立し、暫定予算が解消した。
長時間行われた審議の中で市長は、「市役所庁舎6施設複合化の一括整備の早期実現は困難と考え、いったん立ち止まって整理し、福祉会館機能と新たな防災拠点となる市役所庁舎の複合化を優先する」と、市長公約の一部変更する考えを示した。また現在は休止状態の新福祉会館市民検討委員会についても平成28年第2回市議会定例会で提案することを表明した。
また、福祉会館の仮移転先については、本町5丁目の民間建物を賃借使用するとし、賃借料などの必要経費を予算計上していた。
24日未明に行われた採決では賛成12、反対11の僅差で可決、28年度予算が成立した。
耐震性不足が指摘されている市役所本庁舎だが、新庁舎建設検討が進まないと根本的な問題は解消しない。 |
長時間行われた審議の中で市長は、「市役所庁舎6施設複合化の一括整備の早期実現は困難と考え、いったん立ち止まって整理し、福祉会館機能と新たな防災拠点となる市役所庁舎の複合化を優先する」と、市長公約の一部変更する考えを示した。また現在は休止状態の新福祉会館市民検討委員会についても平成28年第2回市議会定例会で提案することを表明した。
また、福祉会館の仮移転先については、本町5丁目の民間建物を賃借使用するとし、賃借料などの必要経費を予算計上していた。
24日未明に行われた採決では賛成12、反対11の僅差で可決、28年度予算が成立した。
「稲葉プラン」により、新福祉会館建設地とされている本町暫定庁舎と駐車場 |
予算は成立したが、これで全て良しということには当然なっていない。庁内の6施設検討プロジェクトチームが現在検証を行っている最中で、現移転では福祉会館の建設時期が明らかにできないわけだが、市民検討を早急に進め、建設スケジュールを議会や市民に示す必要がある。また財源計画のツメも必要など、やるべき仕事は山積している。
議会の理解を得る努力も怠らず行うことが重要で、6月に行われる6施設PTの中間報告についても議会への十分な説明が必要と考えている。
この臨時会では長らく空席だった第一副市長に上原秀則氏が選任された。3名体制となり強化された新たな理事者体制で、こうした難問をクリアしていただきたい。
熊本地震の被災状況を見ても、新たな防災拠点としての市庁舎の重要性は高まるばかりだ。6施設PTの作業の行方に今後も注目していきたいと考えている。
新庁舎建設予定地のリサイクル事業者とカン、ペットボトルの処理施設。今後、市で検討を進める清掃関連施設整備計画を策定する中で、移転先について丁寧に検討していく必要がある。 |