その後も様々なできごとがあり、新園舎が完成し、すべての業務が移転して数ヶ月、ついに旧園舎の解体が終わります。施設の立ち上げや運営、通園した障がい児保護者など様々な方々のたくさんの思いが詰まった施設は、ご覧のような更地になりました。
ウチの次男がお世話になったピノキオ幼児園の旧園舎の姿は、けやき保育園とともに、絵となって近所の、あるスタジオからプレゼントしていただきました。長年お世話になった施設の姿を何とかして残したい、との保護者の願いを原動力に、みんなでお願いして実現した素晴らしい贈り物でした。どんな絵にしてもらえばいいだろう、と打ち合せする中で、最初に絵のスケッチを見せていただいた時、描かれた園舎の様子に感動して、思わず涙がこぼれたことを思い出します。
ピノキオ幼児園は、定員15人から21人に拡充され、児童発達支援センター「きらり」の1部門である児童発達支援事業「ピノキオ」として、その名前も残ることになりました。児童発達支援センターきらりで行われる事業も、すべてが始めから完璧なわけはなく、いろいろな不具合が生じてしまうでしょう。今後は利用者が参加する運営協議会を活用するなかで、様々な課題を解消しつつ、すべての子どもの発達支援の核となる施設として、成長することを願います。