2015年3月20日金曜日

少ないルールをマナーで補う・・・

  市議会は、福祉会館建設問題が大きな争点となり、予算特別委員会での福祉会館関連の質疑を丸ごと保留したまま、他の予算審議が本日終わりました。昨日、市長は福祉会館関連予算を削除した補正予算案を送付し、議会は明日以降にこの議案を本会議に上程し、委員会付託後に審査することになります。
 こうした状況になると議会の審議時間はどうしても長くなり、定時には終わらず時間延長を繰り返す毎日です。
 しかし本日は定例の朝駅頭の活動日。思い切りおしゃれになったいつもの場所でのご挨拶と市政報告。その後は自宅そばの市立南中学校卒業式に参列させていただきました。

 
 今年はやんちゃな先輩の祝福もなく、おとなしい雰囲気の校門まわり。式場となった体育館での卒業生と在校生のメッセージの交換では、それぞれの思いが伝えられ、なかでも「少ないルールをマナーで補う南中学校」という言葉に感動して帰ってきました。生徒の自主性を尊重してきた校風を確実に後輩に伝えようとする卒業生の強い思いがこもった卒業式でした。
 市議会でも、党派を問わず小金井のために最良の選択をするために、それを細かなルールで縛るのではなく、市民代表として、その共通の目的のために建設的な議論ができる議会に生まれ変わることはできないものなのでしょうか。
 生徒の皆さんの素晴らしい志に触れて、心が洗われるような感動をいただいた卒業式に参加した後だけに、その思いはなんともフクザツです。

2015年3月2日月曜日

「心意気を身につける」・・・コミュニケーションチャームって知っていますか?


 コミュニケーションチャームを知っていますか?
 連日つらいニュースが流れている今だからこそ知ってほしい、川崎市のステキな取り組みをご紹介します。
 街中で様々な事情で困っている人、ハンディーがある人を見かけたときに積極的に声をかけてサポートしますという気持ちを表すアクリル製のカード。それがコミュニケーションチャームです。言葉が理解できなくても、カードを指さしてもらえば最低限のコミュニケーションができるよう工夫されたカードです。
 心のバリアフリーをクリエイティブに実現する思考や方法を、マイノリティー(社会的少数者)目線で、クリエイティブに楽しく、スポーツ、エンターテイメント、ファッションなどのワクワクするコンテンツを通じて人の動きを触発するきっかけをデザインするNPO法人 ピープルデザイン研究所とファッションメーカー「SHPS」のコラボレーションで生まれたものです。ネイビーブルーはSHIPSのコーポレートカラーですが、これが川崎オリジナルバージョンのあかし。これを昨年秋から、SHIPSの川崎市内店舗で販売を始めたという新聞記事を発見。
 さっそく川崎まで行きましたよ。買ってきました。駅ビル「アトレ川崎」3FのSHIPSの店員さんの話では、販売当初は反響が大きく、入荷するとすぐに売り切れる状況が続いていたが、最近少し落ち着いてきた」とのこと。
久しぶりの川崎駅前。駅前広場は地下街と地平部分の2層式。空が広く感じます。
 小金井市でも配布が始まっているヘルプカードとコミュニケーションチャームのおおきな違い、それは、ヘルプカードが当事者が周囲に対してサポートが必要なことを伝えるのに対し、コミュニケーションチャームは「いつでもお手伝いしますよ」という心意気を表明するためのものだから。
 障がいを理解するのは簡単なことではありません。日本では全人口の5%に何らかの障がいがあるといいます。でも実際に街で見かける機会が少ないのはなぜでしょう。知り合いに障がい者がいない理由を考えたことがありますか。理由の一つは障がい者が外へ出かけないためだと思います。事実、知的障害を持つ私の次男もそうです。これが障がい者当事者の現実です。
 そんな現状をカッコよくスマートに突き抜けるのがこのコミュニケーションチャームです。この発想にシビれました。街の多様化(ダイバーシティー)を進める意味でも注目したい動きです。
 
コミュニケーションチャームにつける紐や金具取り付けを障がい者の皆さんが行います。こうした動きが広まることで、サポートが必要な方を勇気づけ、また障がい福祉作業所に関わる皆さんの力になれたらと思います。
 このチャームは川崎市内の福祉作業所で障がい者が作っています。税込み765円。これを買うことで障がい者の工賃アップになり、障がい者の皆さんが社会貢献していることを実感してもらえて、支える家族や支援者に勇気と力をもたらすことになると思います。こうした心意気こそが社会を動かしていく原動力となるのではないでしょうか。
 こうした心意気こそが、支えや気遣いが必要な人を社会的に孤立させない理念、ソーシャルインクルージョンにもつながるのです。
 明日3月3日は、昨日の日曜議会の一般質問に続いて残り45分の持ち時間の一般質問が始まります。スズキの質問は、小金井市が将来もこうしたまちの多様性を失わず、小金井市であり続けるために必要な将来のビジョンについて、より多くの市民が共有するための質問を行います。
1.10年・20年後の小金井に未来はあるか
2.学校教育における合理的配慮は検討されているか
の2項目です。質問通告の順に質問するのでスズキは6番目、3時休憩後の15時30分から45分間の予定です。質問時間は前の質問者の質問時間により、時間が早くなる可能性があるのですが、傍聴を希望される方はご注意ください。



危機的財政状況の原因は扶助費の増大か? 日曜議会一般質問終わりました

 平成27年第1回定例会が、2月23日(月)13時より開会しました。新年度の施政方針が市長から示され、新年度予算案の審議が行われる重要な定例会です。
 配布された議案書にある施政方針を読みましたが、可燃ゴミ処理問題が1歩前進したことを除けば、施策にメリハリが乏しく平板な印象を拭えません。
 多摩26市中最悪な経常収支比率で危機的な財政状況、保育園待機児問題も26市中最高の待機児率(就学前児童数と待機児数の割合)・・・。この問題に対する危機感が欠如している気がしてなりません。選択と集中の発想で解消の目標を定め、短期集中で数値の改善を図るべきと鈴木は考えます。
 3月1日に日曜議会が開催され、今回は議長除く議員23名の一般質問が行われました。
1日で23名全員が質問するため、議員一人の持ち時間は15分。鈴木は「小金井市の危機的財政を脱するため、経常収支比率の目標値を定めないか」
の1項目。6人目なので11時15分から30分まで質問しました。
 危機的財政状況といわれて久しい小金井市。行財政改革による人件費の削減額は30億円以上。それでも状況が好転しない理由について質問しました。市長からも答弁があり、経常収支比率を改善する努力は続けているが、日々多様化する市民ニーズへの対応や、増加する福祉関連予算など義務的経費の増大を抑える難しさから、数値の改善はたやすいことではないとのお答え。しかし、平成24年・25年度と2年連続で経常収支比率ワースト1の小金井市。25年、26年度で保育園待機児解消のために増やした保育園定員は502名です。これだけみても扶助費はさらに増えるのですから平成26年度決算時の数値が気になるのです。子育てや高齢者・障がい児・者福祉に必要な予算も増大していく現状で、他市なみの90%前半の経常収支比率に戻すことは不可能なのでしょうか。
 その後に残時間45分の一般質問は3月3日(火)から始まります。
鈴木は3月3日、予定では15時30分から45分間です。
1.10年、20年後の小金井に未来はあるか
2.学校教育現場での「合理的配慮」検討されているか
の2項目の質問です。

日程日割表は小金井市ホームページ
https://www.city.koganei.lg.jp/kakuka/gikaijimukyoku/gikaijimukyoku/info/25-2hiwarihyou.files/27.2.18hiwarihyou.pdf
をご参照ください。


生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...