2011年12月27日火曜日

新市長は稲葉孝彦氏

12月18日投開票の小金井市長選挙は、元市長の稲葉孝彦氏が当選を果たしました。
【投票結果】(当)稲葉孝彦14,383票  斎藤康夫12,749票  野村 隆9,147票  小泉民未嗣3,434票
投票率は前回に比べ2.89%減の43.27%で、ごみ問題の混乱が全国的にも注目を集める中でおこなわれた選挙でしたが、市民の関心は低調なままでした。

 そして、次点の斎藤氏との差はわずか1,634票、稲葉氏以外の得票合計数は2万5千票を超えたということを考えると市民の下した審判は大変厳しいものでした。
 選挙期間中は「なぜ稲葉氏支援なのか」を伝えることに多くの時間を必要としました。また民主党が自民党出身の元市長を支援することについても厳しいご意見を多数いただきました。
 今回の市長選では、ごみ問題の解決のために市議会が大同団結できる統一候補者の擁立を目指した経緯もあり、この問題の解決を最優先に考え、政党間の争いを避けたいと考えました。政党間で市民不在の不毛な争いをしてはいけないというのがその理由です。
 私たちが支援した稲葉氏が市長に選ばれた以上、あとは結果を出していくしかありません。まずはごみ処理体制の確立に向け、なるべく早い時期に小金井市の方針を示さなければなりません。ごみ問題では稲葉新市長と一体となり、責任を持って取り組んでいきたいと考えています。決して平たんな道のりではありませんが、様々な知恵を絞って難局を乗り切りたいと思います。

2011年12月6日火曜日

小金井市長候補支援のご報告

12月11日告示、18日投開票の小金井市長選挙。立候補予定者の駅頭での街頭演説がおこなわれ、まちのあちらこちらには公営掲示板の設置も始まりました。民主党小金井支部では、大同団結し議会一体でごみ問題の解決に取り組むための候補者擁立をめざしてきたわけですが、候補者ご本人が立候補を断念した後、独自候補の擁立を模索してきたことはこれまでご報告の通りですが、12月3日、ごみ問題の解決に最も具体性の高い候補者として稲葉孝彦元市長の支援を決定しました。立候補を表明している予定者は4名。すべての方がごみ問題解決を訴えていますが、建設場所選定には市内の合意だけでなく、近隣の関係各市との調整と交渉が必須になります。対市民だけに限らず、対外的にも、具体的で実現可能な解決の道筋を、最も早く示すことが新しいリーダーの条件になるわけです。もちろん3期12年にわたる稲葉市政の結果が現在の苦しい状況を招いていることは大いに反省しなければなりません。しかし、現在最大の問題であるごみ問題解決のためには稲葉氏と強調して問題解決にあたる他はないという結論に達しました。民主党小金井支部としては、稲葉氏との政策合意はごみ問題一点のみとし、それ以外の課題については是々非々で臨んでいくことなどの政策協定を結びました。プレス民主号外のアドレスを貼りつけますので、詳細はこちらでご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/s-n/report/press_11.12.pdf

2011年12月5日月曜日

障がい者週間


 「共に生きるやさしいまち」。12月3日から始まった障がい者週間のテーマです。障がいに対する理解と社会参加を進めることがその目的です。障がい者週間初日の3日午後に市民交流交流センター小ホールでおこなわれたスペシャルイベントに参加させていただきました。今年は「トライアングル」によるハンドベルの演奏と、中越地震と東日本大震災の現地調査を踏まえ、災害時の障がい者支援のあり方を考える講演会「災害時、人づきあいが命を救う」がおこなわれました。「トライアングル」は小金井市内の3人の障がい児の母親が始めたハンドベルの練習からスタートし、今は学芸大の学生さんと、障がい児の余暇活動として列車の旅のプレゼントを提供しているJR東日本の皆さんがメンバーとなり活動をしているグループです。07年に私たちが毎年おこなっているクリスマス会のアトラクションをお願いして以来、市政50周年の自主上映企画の時にも映画上映の合間に演奏会をお願いしたという縁のある皆さんです。武蔵小金井駅開業80周年記念に発車メロディーを作った際、上りホームのメロディーを演奏し、現在も使われているというエピソードも紹介されていました。いつものことですが、皆さんが懸命に演奏する様子と、美しいメロディーには深い感動をいただき、心震えるひとときとなりました。

 続いておこなわれた講演会は、大災害時の障がい者の支援について、講師の山本健明さんに、中越と東日本大震災の調査を振り返っての報告をしていただきました。災害時に支援が必要な当事者も、そして支援者も、その厳しい状況を救うのは普段からの人づきあいである、という考えてみれば当たり前の話なのです。しかし、実際に被災地に入って活動した方の言葉には重みがあり、説得力も強いものです。福祉事業所の職員どうしの日頃の付き合いが、混乱した状況の中では非常にたち、結果的には障がい者を救うことになったというお話でした。地域連携の大切さはどの分野でも重要なのだということを再認識できた催しでした。
 このほかにも障がいのある方が描いた絵の展示が4日~9日まで、福祉会館1Fのふれ愛ギャラリーで展示されています。皆さんで是非ご覧ください。

2011年12月4日日曜日

子どもの発達支援を考えるつどい

11月13日(日)に開催された「子どもの発達支援を考えるつどいin小金井」のご報告を・・・。
 子どもの発達というと、母子手帳を貰った母親が、子どもの体重や身長の数字の変化に一喜一憂しながら我が子の成長を実感していくという身体的な発達と、心の発達、精神的な成長という側面があります。母子保健、子育て支援という自治体の仕事であり、社会的にも重要な施策のひとつとなっています。近年になり子育ての現場では、他の子どもとどこか違う、集団になじみにくく、独特のこだわりを持っている子どもたちの存在の増加が報告されています。彼らに「発達障がい」というラベルを貼ってひとくくりにしてしまうことには抵抗を感じるところもありますが、大多数の子どもとは違った支援が必要であることには異存がありません。
 小金井市で言うと、就学前の障がい児のための通所訓練施設である「ピノキオ幼児園」に関わることなく、保育園や幼稚園時代を普通に過ごして小学校に入学したものの、学校の集団生活の中で一種の「暮らしにくさ」を感じる子どもの数が増えているということになります。
 これは、私が委員をしていたH15年~H18年の児童福祉審議会時代から感じていたことで、もちろん専門家の委員の方の意見でもありました。現在市では、東小金井駅北口の区画整理事業により移転するけやき保育園と併設のピノキオ幼児園の新園舎の検討が進んだ結果、実施設計が終わり、後は建設工事を待つばかりといった状況です。設計が終わったということは、施設のレイアウトは決まったことになり、後はそれぞれの部屋でどのような業務を実施するのか、ピノキオでこれまでおこなってきた業務はどうなるのか、先に述べたような子どもたちの支援を具体的にどうしていくのかを決めなければいけないわけですが、これがなかなか進みません。やっかいな仕事だとは思うのですが、それにしても取り組みが遅れているのが小金井市の現状です。
 現在子育て真っ最中の保護者の皆さんのニーズの把握も、縦割り行政の弱点丸出しで、母子保健、子育て支援、保育、学校教育というそれぞれの「箱の中」に切り分けられてしまっていて、子どもを中心とした施策にはなっていません。行政がおこなうべきニーズ集約も遅れていることは指摘せざるを得ません。
 けやき・ピノキオの新園舎での開園は平成25年4月とされています。建設スケジュールを考えるとこれらの問題の検討に残っている時間はあとわずかで、あと1年ありません。来年の9月中には決まらないとマズいといった状況なのです。
 行政の取り組みが遅いなら自分たちでやろうと考えた市民の皆さんと、今年の2月から近隣の発達支援センターの見学やら勉強会を重ね、調査結果を市民と行政含めた関係者の皆さんと共有する取り組みの一環として11月13日に清瀬市にある子どもの発達支援・交流センター「とことこ」の山﨑センター長を講師にお招きし、清瀬の取り組みについての講演と、小金井市の市民ニーズ集約の調査結果報告をおこないました。

 講演会の告知、市民掲示板へのチラシ貼り出し、当日の構成から会場の設営まですべて、講演会の趣旨に賛同した市民の手作りで準備してきました。当日の会場前の準備の様子です。

開会が近づき徐々に参加者が増えていき・・・

講演が始まると会場に用意した椅子が足らなくなるほどの超満員に。

その後におこなわれた質疑応答に先立ち、当日参加してくれた小金井市の担当部課長をご紹介し、その中で参加した市民による意見交換がおこなわれました。
普通学級に通う子どもの保護者から、肢体不自由児保護者までの幅広い参加を呼び掛けた成果が当日の意見集約と調査資料に反映されていました。
今後、多くの市民の関心を集めたこの市民の取り組みをどのよう継続していくか、市民協働、公民連携のモデルとしても注目し、この問題に関わっている市民の皆さんと一緒になって支援をしたいと考えています。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...