2017年11月26日日曜日

「眠れない子どもたち」 11月19日ケースカンファレンス「この子の困りごとはなんだろう?」⑩ 



11月19日(日)午後は「この子の困りごとはなんだろう?」⑩でした。
学芸大学高橋智研究室、発達にアンバランスのある子どもの親の会「ひまわりママ」、障がい児の父親の会「黄金ネットワーク」、小金井市子育て・子育ち支援ネットワーク協議会の連携による(仮)「小金井市発達支援ネットワーク」が主催する「この子の困りごと・ケースカンファレンス」シリーズも3年目に入りなんと今回が10回目

今回のテーマは「眠り」。不登校の原因は様々あると言われていますが、朝起きられない子どもの困り感を探っていくと睡眠が子どもの生活・育ちに大きな影響を与えていると言われています。今回はそんな子どもたちの困りごとにフォーカスしてみました。
第1部は「子どもの眠りの困りごと」のケース紹介と困難解消のヒントについてのお話をスライドと学芸大学高橋智先生のお話でした。

第2部はケースカンファレンス恒例となりました「車座トーク」。子どもの発達には十分な睡眠が必要でも塾や習い事の負担、LINE等のSNS対応などで子どもの睡眠が削られてしまったり、日中の様々なストレスのフラッシュバックにより眠れない→スマホ依存→脳が覚醒して入眠困難・・・という負のスパイラルが与える影響を考える内容でした。こうした苦しい状況があるため朝起きれず、登校できない・・・不登校の原因の一つとなること。近年注目されている起立性調整障害(OD:Orthostatic Dysregulation)と診断されたお子さんのお話も聞かせていただくことができました
子どもの発達のためにも睡眠の質をしっかり考え、保護者が子どもの不安を受け止め、子どもの個別性と多様性を重視する必要があることを改めて認識することができました。

睡眠をテーマにして一体何人が参加してくれるのやらさっぱり予測ができませんでしたが、スタッフを除き20人近くの参加者があったことも大きな発見でした。今回も高橋研究室の先生と学生の皆さんには様々お手伝いをいただいたことにも改めて感謝です。

2017年11月24日金曜日

積極的な住民参加なしに防災力の向上はありえない    (総務企画委員会行政視察報告)

11月13日〜14日、総務企画委員会では新潟県糸魚川市(昨年12月の大火の状況とその後の復興まちづくりについて)と石川県小松市(自主防災組織ランクアップの取組)について行政視察を行いました。
市役所から日本海方向を臨む。中央は新幹線乗入れで高架化された糸魚川駅舎。火災被害は駅舎の北側の木造住宅が密集した中心市街地になります。

小松駅東口のコマツ本社に展示されている巨大なダンプ。歌舞伎十八番の名作勧進帳の舞台として有名な安宅の関が市西部海岸に位置しています。

大宮駅から糸魚川駅まではわずか1時間40分。北陸新幹線開通で首都圏が近くなり交通利便性が格段に向上しました。
 新潟県糸魚川市

駅北大火の概要と対応について 

昨年12月22日(木)10時20分頃出火した糸魚川駅北大火の概要とその対応の調査を行いました。出火原因はラーメン店の大型コンロの消し忘れ。全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟。焼失面積(被災エリア)40,000㎡、負傷者17人等々の大きな被害をもたらしました。


 低気圧が冬の日本海で急速に発達するときに発生するフェーン現象により気温18.4℃、湿度54.7%、最大瞬間風速27.2m/sの気象条件で出火し延焼・拡大したため、強風にあおられ火のついた木片が130m離れた家屋に飛び火する状況で、県、富山県から消防車等合計235台、活動人員は消防署・消防団合わせて1,887人が出動した。新潟県内ほとんどの消防本部のほか富山県、長野県からの応援を受けた。火災延焼中はやはり水利不足に陥り、建設会社のコンクリートミキサー車の応援を得て貯水槽への充水やスーパーポンパーによる1.7㎞もの長距離送水も行ったとのこと。壮絶な現場だったわけです。
糸魚川駅改札前正面の表示。このような歓待・お気遣いは初めての経験です。感謝です。
火災鎮圧後のボランティアの受入れは23日から始まり、被災した家屋からの思い出の品探しに延べ771人、支援物資の仕分け作業に延べ308人が関わった。火災後の復興まちづくり計画は29年8月に策定され、小学生含む市民参加での消防力強化、大火を防ぐまちづくり、糸魚川らしい町並み再生、賑わいの復活、医療・福祉・子育てサービスと連携した市営住宅の整備計画等が示されました


復興にあたって必要な被災者情報が一元化できずカルテ作りが遅れたことを反省点として振り返っていたことが印象的でした。大火後の復興計画として、①消防力強化 ②町の不燃化、延焼防止帯の形成 ③糸魚川らしいまちなみ再生 ④にぎわい拠点の創出 ⑤暮らしを支えるまちづくり ⑥大火の記憶の継承、の6つの重点プロジェクトからなる「市駅北復興まちづくり計画」を策定しています。また消防力強化の取組の一つとして大火の際も有効だったディスクストレーナーを消防団に追加配備したことなども参考にすべき取組と感じました。
南口駅前のモニュメントは、かつての糸魚川機関庫の壁面を移築復元したもの。この奥には大糸線で使用した気動車や鉄道ジオラマが展示されています。


火災の場合は地震とは違い徐々に延焼するため、住民は火が迫るギリギリまで避難せず自宅にとどまるため延焼拡大時に地域の町会、警察、消防などの機関が住民に対し繰返し避難誘導を徹底したとのお話も印象的でした。ただし自治会・町会加入率が低迷する小金井市の状況で、地域住民の「共助」の取組を活発にしていくことが大きな課題と感じました。

石川県小松市

自主防災組織ランクアップの取組

小松市では行政管理部防災安全センターが自主防災組織の担当です。あらゆる危機対応のための部署になります。
今回の視察は、委員会で行政視察テーマ選定する際に石川県小松市は防災組織率100%を達成し、防災力向上のため防災訓練ステップアップマニュアルを作成していることを知り、鈴木が委員会に提案した結果今回の視察となりました。
調査の結果、自治会・町会加入率が非常に高いことはあったものの、地域防災力を強化するため、市長のトップダウンで自主防災組織の組織率100%の実現に取組だこと。マニュアルに沿って組織の活動を評価しランク付けして、さらにランクアップを促していることがわかりました。小松市にも当然消防団が組織された上で自主防災組織があり、これとは別に自衛消防隊が組織されているとの説明にはただただ驚くばかりで、こうした取組の背景は?と問うと行政の根本に危機管理体制があること、事業個別の災害時の事業継続計画(BCP)が策定されているというお話を聞いて納得です。
お茶碗は九谷焼です。原料となる陶石は小松市内で産出されているとのこと。繊細な絵付けの技に伝統を感じます。
こうした取組を自助・共助・と鈴木の政策でもある「近助」の強化と、安全安心を守る組織・人・技術の育成という視点で捉えているところも見習うべきところと思います。ただし糸魚川市同様に、こうした取組のベースには自治会・町会加入率の高さがあるわけで、積極的住民参加なしに防災力の向上はありえないと思いますし、改めて小金井市の防災力の強化を考える時の最大の課題がこの点ではないかと感じた視察です。
新幹線へ乗換前のわずかな時間に金沢駅の駅前に出てみました。北陸新幹線開業時に話題となった巨大なモニュメントを見てきました。構造用木材集成材を使い伝統と革新を表現するデザインに見えます。


2017年11月11日土曜日

市役所窓口の新しいサービスのカタチを見てきました。(行政視察報告)

 ワタクシ鈴木が委員長をつとめさせていただいている庁舎及び福祉会館等建設調査特別委員会では10月30日〜31日に兵庫県神戸市東灘区と愛知県稲沢市の行政視察を行いました。
新幹線で西へ向かう時にチェックするのは世界遺産の富士山。列車が静岡に近づくと風下に雲をまとった姿を現しました。

兵庫県神戸市東灘区「新庁舎建設について」

敷地条件に合わせた設計、環境負荷軽減、防災対応も考慮した設計


 神戸市の行政区は9区。そのうち新庁舎の建設工事を行っている兵庫区と北区についてご説明いただきました。
 北区は駅前地区第2種市街地再開発事業により駅上の共同ビルへ移転する事業で、ビル4階からが庁舎でフロアごとにジャンル分けする設計。兵庫区は公園に面し消防署庁舎を含めた敷地内移転工事。こちらはフロア面積を多く確保できないため1フロア1課に整理し使い勝手を考慮するなど、建設条件に合わせたレイアウトの工夫がありました。また環境負荷軽減のための雨水や下水高度処理水の活用、直射日光対策の工夫は非常に参考になると感じました。

「転入・転出時におけるワンストップ窓口」

とにかくお客様を待たせない工夫に満ちたレイアウト

庁舎2階の総合窓口発券機回り。発券だけでなく案内カウンターで職員が来庁者を案内する。
2階フロアのレイアウト変更の設計は事務・文具メーカーによるもの。受付カウンターからソファ、カーペットのカラーコディネートセンスと来庁者動線に合わせたレイアウトがとても新鮮でした。
申請書は複写式6枚綴りで、何度も同じ内容を記入せずに済むような工夫が。
 総合窓口化するにあたっての庁内システムの改修はなし。市民課を中心に保険年金医療課と子ども家庭支援課の職員が相互乗り入れの形をとることで、繁忙期には多忙な窓口に各課の職員が応援に回ることで来庁者の待ち時間短縮の工夫しているところを拝見すると、現状の小金井市でも導入可能と思えます。ただし、レイアウト変更工事経費5,500万円はともかく総合窓口化対応職員の人件費のランニングコスト700万円を市民サービス向上の必要経費として整理できるのかが課題となると感じたところです。

愛知県稲沢市「福祉総合相談窓口」

机4台で相談者の複合的課題に対応し、庁内の福祉総合相談対策チームで支援策を提供する

たまたま庁舎にいらした加藤錠司郎市長と議場入口で。行政視察受け入れの御礼とご挨拶をさせていただきました。
 市役所庁舎は昭和45年に建設されたもので市民課窓口は3階までの吹き抜け構造の重厚な建物です。1階の福祉課の前面に委託した社会福祉協議会職員4名と机4台を設置して複合的課題を抱える相談者に対応し「福祉総合相談対策チーム」、「支援会議」で生活・地域・障がい・高齢者福祉グループと子ども子育て、健康課との連携を図ることで困難事例にも対応している点は、社会福祉協議会への委託を別としても小金井でも採用すべきと感じました。
手前の机4台が福祉総合相談窓口。この机の後ろ側が福祉課、隣が高齢者福祉、こども課というレイアウトになっている。
この日は社会福祉協議会職員は不在だったが、相談員のバックアップは福祉総合相談対策チームが行う。総合相談窓口化以降は児童相談所との連携が可能になったことにも注目すべき。
 小金井市でこの形態での導入を考えた時の課題と感じたのは、事業を委託した場合、社会福祉協議会職員と市職員との調整や打ち合わせが偽装請負とならないように契約上の整理が必要なこと。窓口担当者の専門性の担保も重要な点と思います。また学校教育や児童相談所、生活保護や権利擁護、生活困窮者支援事業部門との連携など、庁内の部・課をまたいだ連携をどのように動かしていくのか、これまで小金井市があまり得意でない庁内連携、専門家との連携をどのように図っていくのかも非常に重要なテーマになってくるのではと感じた視察でした。












食べることに困難を抱えている子は、他にもアンバランスを抱えている

 8月2日(金)に東久留米市にある東京学芸大学附属特別支援学校を会場に開催された「発達障害と食の困難と発達支援」〜本人・保護者を交えて考える〜 に参加した。  発達障がい児者当事者に多い感覚過敏が関係する食の艱難について、東京学芸大学高橋智先生と立命館大学の田部絢子先生か...