2017年11月24日金曜日

積極的な住民参加なしに防災力の向上はありえない    (総務企画委員会行政視察報告)

11月13日〜14日、総務企画委員会では新潟県糸魚川市(昨年12月の大火の状況とその後の復興まちづくりについて)と石川県小松市(自主防災組織ランクアップの取組)について行政視察を行いました。
市役所から日本海方向を臨む。中央は新幹線乗入れで高架化された糸魚川駅舎。火災被害は駅舎の北側の木造住宅が密集した中心市街地になります。

小松駅東口のコマツ本社に展示されている巨大なダンプ。歌舞伎十八番の名作勧進帳の舞台として有名な安宅の関が市西部海岸に位置しています。

大宮駅から糸魚川駅まではわずか1時間40分。北陸新幹線開通で首都圏が近くなり交通利便性が格段に向上しました。
 新潟県糸魚川市

駅北大火の概要と対応について 

昨年12月22日(木)10時20分頃出火した糸魚川駅北大火の概要とその対応の調査を行いました。出火原因はラーメン店の大型コンロの消し忘れ。全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟。焼失面積(被災エリア)40,000㎡、負傷者17人等々の大きな被害をもたらしました。


 低気圧が冬の日本海で急速に発達するときに発生するフェーン現象により気温18.4℃、湿度54.7%、最大瞬間風速27.2m/sの気象条件で出火し延焼・拡大したため、強風にあおられ火のついた木片が130m離れた家屋に飛び火する状況で、県、富山県から消防車等合計235台、活動人員は消防署・消防団合わせて1,887人が出動した。新潟県内ほとんどの消防本部のほか富山県、長野県からの応援を受けた。火災延焼中はやはり水利不足に陥り、建設会社のコンクリートミキサー車の応援を得て貯水槽への充水やスーパーポンパーによる1.7㎞もの長距離送水も行ったとのこと。壮絶な現場だったわけです。
糸魚川駅改札前正面の表示。このような歓待・お気遣いは初めての経験です。感謝です。
火災鎮圧後のボランティアの受入れは23日から始まり、被災した家屋からの思い出の品探しに延べ771人、支援物資の仕分け作業に延べ308人が関わった。火災後の復興まちづくり計画は29年8月に策定され、小学生含む市民参加での消防力強化、大火を防ぐまちづくり、糸魚川らしい町並み再生、賑わいの復活、医療・福祉・子育てサービスと連携した市営住宅の整備計画等が示されました


復興にあたって必要な被災者情報が一元化できずカルテ作りが遅れたことを反省点として振り返っていたことが印象的でした。大火後の復興計画として、①消防力強化 ②町の不燃化、延焼防止帯の形成 ③糸魚川らしいまちなみ再生 ④にぎわい拠点の創出 ⑤暮らしを支えるまちづくり ⑥大火の記憶の継承、の6つの重点プロジェクトからなる「市駅北復興まちづくり計画」を策定しています。また消防力強化の取組の一つとして大火の際も有効だったディスクストレーナーを消防団に追加配備したことなども参考にすべき取組と感じました。
南口駅前のモニュメントは、かつての糸魚川機関庫の壁面を移築復元したもの。この奥には大糸線で使用した気動車や鉄道ジオラマが展示されています。


火災の場合は地震とは違い徐々に延焼するため、住民は火が迫るギリギリまで避難せず自宅にとどまるため延焼拡大時に地域の町会、警察、消防などの機関が住民に対し繰返し避難誘導を徹底したとのお話も印象的でした。ただし自治会・町会加入率が低迷する小金井市の状況で、地域住民の「共助」の取組を活発にしていくことが大きな課題と感じました。

石川県小松市

自主防災組織ランクアップの取組

小松市では行政管理部防災安全センターが自主防災組織の担当です。あらゆる危機対応のための部署になります。
今回の視察は、委員会で行政視察テーマ選定する際に石川県小松市は防災組織率100%を達成し、防災力向上のため防災訓練ステップアップマニュアルを作成していることを知り、鈴木が委員会に提案した結果今回の視察となりました。
調査の結果、自治会・町会加入率が非常に高いことはあったものの、地域防災力を強化するため、市長のトップダウンで自主防災組織の組織率100%の実現に取組だこと。マニュアルに沿って組織の活動を評価しランク付けして、さらにランクアップを促していることがわかりました。小松市にも当然消防団が組織された上で自主防災組織があり、これとは別に自衛消防隊が組織されているとの説明にはただただ驚くばかりで、こうした取組の背景は?と問うと行政の根本に危機管理体制があること、事業個別の災害時の事業継続計画(BCP)が策定されているというお話を聞いて納得です。
お茶碗は九谷焼です。原料となる陶石は小松市内で産出されているとのこと。繊細な絵付けの技に伝統を感じます。
こうした取組を自助・共助・と鈴木の政策でもある「近助」の強化と、安全安心を守る組織・人・技術の育成という視点で捉えているところも見習うべきところと思います。ただし糸魚川市同様に、こうした取組のベースには自治会・町会加入率の高さがあるわけで、積極的住民参加なしに防災力の向上はありえないと思いますし、改めて小金井市の防災力の強化を考える時の最大の課題がこの点ではないかと感じた視察です。
新幹線へ乗換前のわずかな時間に金沢駅の駅前に出てみました。北陸新幹線開業時に話題となった巨大なモニュメントを見てきました。構造用木材集成材を使い伝統と革新を表現するデザインに見えます。


生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...