2015年6月18日木曜日

施設個別の市民検討は、無計画行政の繰り返しにならないか

福祉会館の建て替えについての陳情19本と議員提案1本の陳情を審査するための連合審査会が11日に終了した。
法政大との共同研究の提案は白紙に戻され、建て替えまでには当初提案された3年から、 最短でも5年かかる見通しが示された。連合審査会の審査を終えた陳情は、それぞれの委員会に戻され、定例会中の各委員会で採決が行なわれている。行政のチェック機能が作用せず、福祉会館の建設期間が大幅に延びたために仮移転が避けられなくなったことで、3月時点 とはこの問題の大前提が大きく変わったのだ。
まずは福祉会館で行われている業務を速やかな移転させることに行政が全力を尽くすべきだ。それぞれの業務に見合った移転先の検討はそう簡単なことではないはずである。 
福祉会館問題の市民検討委員会の設置を求める議案が議員提案されているし、市長サイドからも同様の提案の可能性を示唆する発言が先日の総務企画委員会の中で市長からあったが、この状況で福祉会館の事だけを検討する意味がどれだけあるのか。
利用者の皆さんに仮移転をお願いしている間に、市内の公共施設の最適な配置を考えるべきではないだろうか。福祉会館の市民検討委員会の設置は、施設の最適な配置の方針を市民参加で検討した後でいいと思う。
昨年9月議会では市役所新庁舎建設の凍結と第2庁舎の買取の提案が撤回され、今年3月議会では福祉会館の建設予算を撤回した稲葉市長だが、福祉会館利用者のために早く検討を始めると言いながら、その他にも莫大な財源が必要になる公共施設の問題を先送りしているように思えてならない。
勇気が必要だが、今こそ一度足を止めて、小金井市を計画的行政が行えるまちに変えていくべきではないだろうか。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...