2012年3月22日木曜日

3・11防災訓練

東日本大震災から1年のこの日、私の地元、そして私が会長をさせていただいている貫井南町東自主防災会で防災訓練を実施しました。
 訓練会場の公園で参加者はまず受付を済ませます。受け付ける防災会にとっては、一時避難所運営の受付のシュミレーションになるわけで、すでにここから訓練は始まっています。この時に2つのグループに分かれてもらいます。冒頭、震災の犠牲者と被災者に黙祷を捧げ訓練のスタートです。

 2グループがそれぞれのコースに分かれて、それぞれが防災ポイントをチェックしながら一時避難場所の中学校を目指します。

 参加者は、お渡しした地図と写真を参考にチェックポイントを探しつつ歩いていきます。ポイントはこのように道路上の消火栓や防火水槽などをポイントしました。一般の方は、まず見ることがない消火栓の仕組みを見てもらっています。

 ここは避難所になる中学校の備蓄倉庫。ここも普段はなかなか人の目には触れないところ。倉庫の中には何が入っているのでしょうか?実際には避難所立ち上げに必要なもの、非常用の食糧や毛布などが収められていました。

 学校のプールって、巨大な貯水槽なんです。断水しても有効な消防用水利として活用するための体験として、防災会の可搬ポンプをプールサイドに持ち込んで放水体験です。子どもさんの生まれて初めての放水体験はどうだったでしょうか?未来の消防士誕生ですかね?

 こちらは消防署消防隊が使用するプロの装備です。画像は、最新の「ガンノズル」。このホース口径は65㎜です。一般的にホース口径が大きくなると比例して放水の反動も大きいのですが、このタイプは反動が少ないのが特徴で、火災現場での取り回しに優れるという利点があります。青いレバー操作で放水します。

 当日お世話になった小金井消防署第一小隊長から装備と放水体験の説明を受けています。

消防署のポンプ車の放水体験はなかなかできませんよ。地元在住の西岡都議も、近所の方と訓練に参加しました。可搬ポンプとはまったく違う手応え、放水量もケタ違いで、その分、火点を制圧する力が大きいことになります。

機材の運搬にリアカーを使ってみました。可搬ポンプなど、様々な機材を運んでみました。今どきリアカーって貴重なんですよ。

 スタートした公園に戻り、給食給水班の女性陣が作ってくれた豚汁をいただきました。材料は参加者の一品ずつの持ち寄りです。これも大事な炊き出しの訓練です。薪を用意してかまどを使ってみました。いやー、たいへんおいしかったですよ。ご馳走様でした。

 この日の訓練は、まずまずの天気のもと、78名の方が参加。町内の消火栓、防火水槽、画像にはありませんが、近所の農家さんの井戸も見せていただき、一時避難所になる中学校などをラリー形式でめぐるという初めての試みでしたが、企画した私たちにとっても、地域の防災資源を改めて見直すいい機会になりました。
 震災が発生すれば断水、停電、都市機能は失われ、行政、消防の活動はまず期待できないという最悪の状況で、いかに被害を減らかを地域の皆さんと一緒に考えていかなければなりません。例えば、まずは家具の転倒を防いで、自宅で被害にあわない、火災が起きたら消火器で消せるうちに消してしまう・・・などの対策で私たち自身が災害に強くなるのです。震災後の一年は、犠牲となられた方の喪に服す一年だったわけですが、これからは、この経験を地域が生かす工夫に取り組む一年にしなければなりません。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...