2012年3月13日火曜日

みどりの子ども館


2月17日に、武蔵野市の発達支援施設「みどりの子ども館」を見学しました。以前から気になっていたのですが、今回、武蔵野市の内山さと子市議のご紹介で設定していただき、小金井市の発達支援を考える市民の方と、小金井市議会議員5名で伺いました。

壁一面に描かれたアートが印象的なエントランス。

都営アパートの1階を利用した施設で、ここはプレイルーム。収納を使った間仕切りの向こう側はランチルームにも使えるスペース。給食はセンターキッチンで調理したものを施設のミニキッチンで配膳しています。配慮食(きざみ食など)の対応も行っています。

こちらはトイレ。かわいらしい色づかい。壁のモザイクタイルがいいセンス。



収納扉はスライド蝶番(ヒンジ)で開いた状態で邪魔にならぬように引きこみ式に工夫されています。








誰でもトイレはバリアフリー新法によって設置義務がありますが、障がい者にとって本当に使いやすいものかどうかはまだ検討の途上にあることを最近知りました。介助者なしで使える工夫が必要です。

こちらは相談部門「ハビット」の入り口。右側にみえる丸窓は観察のための覗き窓にになるために踏み台があるのがわかりますか?

広さがあると子どもたちに人気のボールプールも常設できます。

こういう細かい工夫に目がいくようになりました。いたずら防止でしょうか。収納扉にはチャイルドロック。


施設長に伺ったお話・・・。
・都営アパート1階にある施設は都から無償で借りている。運営は市の外郭団体の社会福祉法人武蔵野が指定 管理で運営。運営費は年間8千万円。ただし委託料には消費税がかかってしまう。
〇「ハビット」は相談支援。市内各所にあった相談を1か所に集約した。対象は0~18歳。作業療法士、理学 療法士、臨床心理士などの専門職を法人の常勤で雇用していることが特徴。直接支援は就学前まで。
・療育指導、相談は登録制で月1回。療育は多摩療育園でおこなう。
・親子通園クラスはグレーゾーン対象。1回1時間で、午前中に2回実施。幼稚園、保育園に通園しながらの並 行通園を受け入れている。
・施設訪問事業(巡回指導)は夏前と秋の年2回。公立保育園を巡回している。私立幼稚園は無料で巡回。約 半数が受け入れるようになった。
・・就学支援シートは22年から使っている。就学判定にハビット職員が同行するが、就学支援シートの活用 は出来ていない。
〇「ベこの子」として運営していたものを自立支援法移行で「ウィズ」に変えた。職員は6名。給食あり。
 車2台で送迎。
・移行支援「のびのび」と卒園児対象の「つばさ」は小学1年~3年生。放課後対策でもある。
〇「おもちゃのぐるりん」の対象は一般の子ども。開放型遊び場としている。障がい児だけを対象にしていな いが、人気が高いためになかなか利用できないので、新たに障がい児の日を作った。23年度はハビットに3 件つないだ。運営は社会福祉法人武蔵野が、(財)武蔵野子ども協会に委託している。職員は2名。
施設の概要は以上。業務ごとに施設を使い分け、支援の工夫をしている印象です。法人が各所でおこなってきた事業をここに統合していることがわかりました。これは個人的な印象ですが、連携について、就学判定など学校教育との連携に課題を感じている様子です。部署を超えた連携が重要なことを再確認することになりました。小金井市でも重要な課題です。
また、「ぐるりん」を受託している「子ども協会」は他に公立保育園の受託先となっていて、今後も民間委託の受け皿になっていく団体だそうです。
やはり施設を実際に見てみると運営に様々な工夫があり、そこで仕事をしている方のお話を直接伺い、いい勉強になりました。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...