2012年3月27日火曜日

議会改革のための講演会


 3月25日に市議会研修会がおこなわれました。市議会が取り組んでいる議会基本条例制定に向けた講演では、講師に元栗山町議会事務局長の中尾修さんをお招きして栗山町のケースについてお話を伺いました。講演会後には「ざっくばらんトーク」として、参加した市民の皆さんと市議会議員がテーブルごとにグループワークをおこない、それぞれのテーブルごとに分かれてテーマを決め、ディスカッションしたわけです。私のテーブルのテーマは反問権、市議会会派、議会報告会について、3テーマについて市民皆さんからご意見と質問を伺いました。反問権とは、議員が議会でおこなう質疑に対し、現在小金井では認められていない反問、つまり答弁者側が議員に対して質問の趣旨などを逆質問することですが、市民から見て議会の答弁が同じ内容の繰り返し、ひとりの議員が長時間質問し続けることが奇異に見えたのでしょうか。
参加した市民の皆さんの関心は、議論の中身がわかりにくい、休憩の理由が不明・・などあると思いますが、総じて感じたことは、皆さんの関心は高いこと、活発で建設的な議論ができる議会を求めているということでしょうか。小金井市議会は、委員会協議会から傍聴を認める開かれた議会で、議員の質問時間の制限もない自由な議論と、ひとり会派を認め少数意見を尊重する議会です。しかし、ごみ処理施設、市役所庁舎、交流センターと南口再開発の問題は長年解決が出来ていません。(市民交流センターは取得しましたが、全体共有部分の管理規約は未設定)進んでいる議会なのになぜ混乱が続くのか、という素朴なご意見も頂きました。また、会派に埋もれて議員個人の意見がわかりにくいというご意見も・・・。このご意見には激しく同意。。。
 市民の方からのご意見や疑問には、このような意見交換を重ねて理解していただくことの大切さを感じました。そして、グループワークを設定する議会の側にももう少し慣れが必要かと思います。テーマを決めて建設的な議論をおこない、参加者全体で共有するための工夫をすれば素晴らしい取り組みになるものですからね。今回の講演会のセッティングには議会運営委員会が中心となり進めてきたわけですが、過密な議会日程の中で、独自の取り組みを進めていることに敬意と感謝をするところです。今後も議会全体のコンセンサスを取り、各会派で協議する時間を充分に確保できるようなスケジュールで議会改革に取り組んで頂きたいです。
 中尾さんのお話を聞いていて、個人的に最も印象に残った言葉があります。「この議会は社会的に弱い立場にある方の、発言できない、声にならない声をどれだけ取り上げる議会なのかを聞きたかった」と言われたこと。この質問に議会として答えることはできなかったのですが、「そうなんだ。その通り。それが議会に携わる私の仕事なのだ」・・と頭をぶんなぐられたような思いでした。定例会が終わったばかりで睡眠が足りずにぼんやりしていた頭を覚醒させ、胸の奥から何かが込み上げてくる熱い言葉で、もう一度しっかりと胸に刻んでおきたい一言でした。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...