2013年11月28日木曜日

総務企画委員会行政視察(パート2)

 
 11月18日に先週に引き続き、総務企画委員会の行政視察で、東京都町田市:自治体ICTについて。神奈川県秦野市:公共施設更新問題について視察を行いました。

視察の足はマイクロバス。このバスに一日お世話になりました。
 町田市は、人口426,987人、面積71.64㎢。歳出決算総額1,450.4億円。交通の要衝町田駅を中心にした市街地は首都圏有数の商業拠点として成長し、大規模団地と区画整理などにより、住宅都市として発展しています。


新庁舎は1階ロビーに多くの窓口が設置され、ひとつのフロアで用事が足りるような工夫されていました。
 
庁内で使用する情報システムは、多くの場合、業務内容によって別のシステムで運用されていて、それにより部課を越えた連携の難しさが問題になります。町田市では、情報システム全体の連携の実現が運用コスト削減につながること、市役所の新庁舎への移転を控えていたこと、マイナンバー制度移行の際にはシステムの統合が求められることを総合的に勘案し、移行を決断したそうです。システム移行により、予算は2009年31.9億円から2013年には15億円に削減出来ています。削減分は新たに必要となるシステムに投資出来ているとの説明でした。今後は住基ネットへの移行が大きなポイントになるということで、小金井市でもこの問題について十分な準備が必要になるわけです。
視察を受け入れていただいたうえ、このようなお気遣い。ありがとうございます。







昼食は海老名。高速道路のサービスエリアは、今やアミューズメントパーク並みのバラエティ。

 続いて訪問したのは秦野市。人口17,145人。面積103.61㎢490.0億円。市の北部に丹沢山塊、南部に澁澤丘陵に囲まれた県内では唯一の盆地にあります。丹沢の大山は別名雨降らし山とも呼ばれ、古くは小金井でも日照りによる水不足になった時に使者を遣わせ、雨乞いをしたそうです。
窓の外には小金井からも望める丹沢山塊のスカイラインが広がります。

公共施設を減らす提案は、行政執行側からすると勇気がいる提案だった。だからこそ計画の客観性と透明性、情報の公開が重要になってくるとのお話でした
視察のテーマは公共施設の更新と再配置の先進的な取り組みについて。この問題は、小金井市でも将来大きな負担が予想され、小金井では今後40年間で970億円必要で、年平均に直しても24.3億円で、これまでの2倍必要になることがが小金井市施設白書で報告されています。
 秦野市では平成20年からこの問題に取り組み、当時の企画総務部で「公共施設再配置計画第1期基本計画」を策定。平成23年には組織を「政策部公共施設再配置推進課」に変更し、計画を推進しています。視察のテーマは公共施設の更新と再配置の先進的な取り組みについて。この問題は、小金井市でも将来大きな負担が予想され、小金井では今後40年間で970億円必要で、年平均に直しても24.3億円で、これまでの2倍必要になることがが小金井市施設白書で報告されています。

 
市役所敷地内のコンビニ。この中に観光協会が同居し、観光案内とともに特産物を置き販売しているところがミソ。施設の再配置計画の精神を象徴しています。
 秦野市では計画の一環として、すでに保健福祉センターに郵便局を併設したり市役所庁舎敷地内にコンビニエンスストアを誘致しています。さらに今後は中学校体育館と公民館を複合化する計画の実現に向けた準備を進めています。市民の利便性の低下を最小限に抑え、市民がメリットを実感出来る工夫は小金井市でも見習うべき取り組みと感じました。また市民からの反対意見に対しては、意見が地域や一部の利用者のエゴになってしまっていないかに留意し、理解を求める工夫を重ねているとのお話でした。施設白書も策定後は定期的に見直しを行い、改訂版を発行することで計画が風化することを防いでいました。これも小金井市でも参考にすべき取り組みではないでしょうか。 今回は4カ所の自治体を訪問し、様々な課題解消に向けた取り組みを学ぶことが出来ました。それぞれで行われている改革的な取り組みの目的に注目すべきと思います。小金井市でも行革推進という大方針に沿い、すべては住民福祉、市民利益の向上が目的であることを見失わずに、様々な改革を推進すべきと再認識することが出来ました。






生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...