2016年2月6日土曜日

「合意形成のための協議が最も重要」資源循環型社会推進調査特別委員会行政視察

行政視察当日の1月18日は雪の影響による交通機関の遅れや混乱により、武蔵小金井駅でも入場規制が実施されたため駅前は大混乱、乗車まで2時間以上かかったため、視察日程も2時間遅れの行程となりました。





入場規制された駅前は多くの利用者が駅前に滞留し、ここから乗車まで2時間要しました。大災害時もこうした状況になるのでしょうね。しかし電車に乗るまでが寒かった。
京都駅で乗り換え、クラッシックな車両のJR奈良線で一駅→京阪線→JRという謎の行程で大阪府寝屋川市へ。
北河内4市リサイクル施設組合の周囲は、名阪道、山林と公園と工場や倉庫に囲まれた環境で、住宅地からはかなり離れた立地です。

北河内4市リサイクル施設組合「かざぐるま」

4市で構成する容器リサイクル施設

大阪府南部の枚方、寝屋川、四條畷、交野(かたの)4市合わせて78万人規模の処理を行う施設で、収集したペットボトルとプラスティックを選別し、それぞれを圧縮して日本容器包装リサイクル協会指定工場に送りリサイクルを行っている。施設の愛称は「かざぐるま」市民公募により愛称を決定した。施設敷地は4,840㎡、処理能力は53t/日(11時間稼働)施設組合設立の経過説明では、設立構想段階では5市で協議がスタートしたが、うち1市は町村合併をしたことにより離脱したため現在は4市で構成。
収集物の貯留ピット。ここからコンベアに流していきます。
ベルトコンベアで流れてくるものを手選別でプラスティックとペットボトルに分けていきます。これを4本のラインで作業していました。大変な作業です。

年間搬入量は10,730t

施設の運転開始は平成20年1月。以降の搬入量は微減だとの説明。周辺は山林と公園とはいえ環境保全対策には細心の注意を払っている。悪臭対策として施設内の空気を吸引して活性炭フィルターで脱臭して排気、排出空気は連続測定し測定結果は屋外にも掲示している。また4Rの啓発にも力を入れ啓発フロアは参加型シアターや環境学習コーナーが充実していた。


貯留ピットからコンベアで手選別されたものが圧縮され梱包されたもの。この後に資源再生事業所へ送られる。

住民理解を得る努力と操業差止等請求訴訟

当初は近隣5市で検討が始まり平成13年に覚書締結、平成15年に守口市町村合併具体化により参画辞退。平成16年6月に一部事務組合設立。同時に住民説明会を4回、構成市の都市計画決定を経て平成18年5月に建設工事発注、平成20年2月に施設本格稼働となった。
一方、平成17年に隣接する廃プラリサイクル施設付近住民から操業差止が提訴され、4市組合施設も訴訟対象となったが、平成23年判決により、周辺住民の受忍限度を超える侵害は認められないとして勝訴している。その後周辺住民より公害等調整委員会に対し原因裁定申請が提出されたが、平成26年11月に周辺への健康被害は認められないとの裁定により申請は棄却されている。

北河内4市リサイクルプラザ地域環境保全協議会

施設建設にあたり設置された協議会の目的は、周辺環境への配慮と生活環境保全のために設置した専門委員会の報告書における課題について、周辺住民との協働で整理・解決することである。平成22年6月に発生した火災後の対応も協議会による復旧状況の視察実施と報告を行い対応を行ってきた。平成17年10月に周辺地域17自治会参加で発足し、以降排気空気モニター確認などを調査し、協議を行っている。協議会参加自治体数は発足当初の17自治会から平成27年度時点の26自治会へ増えており、施設による周辺住民に対する理解促進の成果と受け止めることができる。

関西に行くといつも考えてしまうエスカレーター問題。京都通勤圏は追い越しは左側。じっと乗っている人は右側に立っています。立ち位置の法則が逆転するのはどのあたりなのでしょうか?

静岡県磐田市「磐田市クリーンセンター」

17万市民の可燃ごみを処理する日量224tのストーカ炉

平成23年4月から稼働開始したストーカ炉(112t×2炉)プラズマ式式灰溶融炉を設置している。焼却時の余熱を利用した蒸気タービン発電機により最大3,000KW発電できる。余熱は発電以外に温水プールと厚生会館の浴場で使用されている。管理棟屋上には太陽光パネルが設置され20KWの発電を行っている。年間の可燃ごみ搬入量合計は26年度が37,889tだが、このうち14,199tは一般廃棄物として自己搬入されたものである。搬入量全体としては増加傾向だが、これは新施設稼働後の平成26年から破砕ごみとして埋め立て処分していたプラスチック系ごみの焼却処分を開始した影響とのことである。

新施設の外観。建設前はグランドとして利用されていた。

ごみの貯留ピットは7,000㎥で搬入量の5日分。焼却前に内容の均質化と乾燥のためにかなり時間をかけて撹拌される。焼却後の灰は前処理をして電気プラズマ式の溶融炉で金属とスラグに処理される。
生ごみ減量のために導入された「水切り機」。袋を溝に引っかけて引くことで生ごみの水分を絞ることができるものだが、1個あたりの単価が高いために配布数が限られるため、配布は2年で取りやめになっている。
敷地内にある旧施設。今後環境アセスメントを経て解体される。旧施設の手前が厚生会館で、左手に新施設稼働に合わせて建設された温水プールがある。

新施設稼働後にプラスチック類の焼却を開始

新施設の稼働開始後の平成24年12月から「破砕ごみ」として埋め立て処分していた硬質プラスチック類の試験焼却を開始し、排ガスの影響の検証を行い平成26年4月から本格焼却を始めた。これによりごみの分別区分がひとつ減り分別がわかりやくすなったこと、最終処分場への搬入量減少とごみの熱量が高くなり、発電量が増加するなどの変化があった。焼却灰の熱溶融後のスラグは平均200円/t。メタルは20円/kgで売却している。
ごみの焼却については近年様々な処理方が生まれているが、旧来の処理法となっているストーカ炉であっても、最新の技術の導入により、排ガスの厳しい規制基準を満たし、環境負荷の低い施設が各地で稼働を始めていることを実感した。焼却灰を溶融化して最終処分場への搬入量を減量する手法についても今後の参考になった。
磐田市のゆるキャラ「しっぺい」がラッピングされた市のバスで送迎していただいた。敷地の北側には新幹線が走っている。

視察を終えて

北河内4市リサイクル施設ではプラスチック・ペットボトルの再資源化施設を広域連携により収集し運営する実態、磐田市では最新の技術を取り入れたごみ焼却の実際に触れることができた。どちらの施設も周辺住民への説明を丁寧に行い、住民協議会でのコミュニケーションにより発生した課題の解消努力が行われていた。また搬入量の減量のための市民意識の啓発が行われていた。地域特性と行政の文化の違いはあるわけだが、こうした取り組みは参考にすべきものが多くあった。施設建設には多くの課題を乗り越える必要があるわけだが、近隣住民の理解を得ていくための協議会組織の取り組みなど、大変参考になる視察だった。



生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

昨日の午前中は、公民館貫井北町分館で「コロナ禍を経験して考える 人と地域がつながる共生社会」講座でした。 7 月 23 日まで 6 回連続で様々な生きづらさを抱える当事者のお話しを聞く男女共同参画講座 の第 1 回目で、講師はこれまで 3 期にわたり小金井市地域自立支援協議会...