2012年2月27日月曜日

障がい児の親であるということ


 悲しい事件が起きてしまいました。立川市で亡くなって2カ月後に発見された母と子どものニュースです。その前にはさいたま市で親子3人が餓死していたニュースもあったわけですが、今回は私にとっては人ごとと思えない、つらく切ないニュースでした。母親はくも膜下出血、4歳の男の子は衰弱による死亡とのことでした。この男の子には知的障がいがあり、自力で食事が出来なかったために衰弱したとの報道です。母子は、障がい児福祉手当を受給、紙おむつの支給も受けていて、何度かケースワーカーも訪問したが防げなかったという事件です。
 ですが腑に落ちないのは、男の子は23年4月には保育園に入園手続きをしたがキャンセルしていたこと、それ以前にも障がい児の療育施設との接点があったことがわかったからです。障がい児として行政が一度はフォローしたものを、保育園に入園しなかったことで全く支援が切れてしまうのだろうか、ということです。
 詳しい原因は、もちろん警察など関係機関の捜査の結果を待たなければいけませんが、一刻も早い原因の調査結果を知りたいと思いますね。これは。
 今小金井市では子どもの発達支援施設の建設検討が進んでいますが、同時に施設でおこなう業務の検討も市民参加で進んでいます。子どもたちの支援をいかに途切れなく継続できるかについての意見が多く寄せられ、一貫した支援を実現するためにはどうすればいいのかの議論があります。また、そのためには発達支援の専門部署を作るべきという意見が専門家でもある学芸大の先生の意見も出ています。途切れない支援ということは、行政機関が市民の側へ踏み出し、いわば、ご用はありませんか?と個人に寄り添うわなければいけないと、つくづく思い知らされる出来事です。
 ご存知ですか?障がい児の親としては「我が子より1日でもいいから長生きしたい。子どもを見送ってから死にたい」という願いがあることを。
 立川市では昨年の1月にも、母親が発達障がいのある長男を絞殺してしまう事件があったこともあり、再発を防ごうと市役所の旧庁舎に子ども家庭支援センターを移し、「発達支援係」を新設し相談体制の充実を目指すということです。
 さて、何とも言えない悲しみと切なさをかかえた鈴木成夫の一般質問は2月28日の午前10時からおこなわれる予定です。支援や相談というのは各課がばらばらにおこなっていては子ども中心の支援が出来ないということが小金井市でも言われていて、そのためには主体となって生涯にわたる支援の実現のために専門担当部署が必要である、という学芸大学の高橋教授の主張に賛同し、「生涯発達支援課」の創設と専門コーディネーターを施設側で確保することなどを提案しつつ、現状の課題、今後の見通しなど質問する予定です。

生きづらさを救う居場所とは (発達障がい者当事者青年Rさんのお話を聴いて)

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